「準備」の大切さ

大谷翔平選手は小3から小5まで「野球ノート」という交換日誌をお父さんと交わしていた。高校入学後は、マンダラチャートで「目標達成シート」を作成し夢の多くを実現している。彼の成功は、才能と体力と努力の賜と表されていて、そこは間違いない。

▼私は「努力」という言葉が好きでない。過去大した「努力」をしなかった負い目のせいかと思っていた。ところが、最近耳にした話で腑に落ちた。子どもに「努力しなさい」と言うのはダメ。目標達成に向け「準備しなさい」が正しいのだそうだ。

▼単純な言い換えだが、子どもは「準備」ならば厭わない。ただし目標、目的をきちんと認識させることが肝心だという。大谷選手もずっと「準備」してきたわけで、彼の口から「努力」という言葉を聞いたことがない。

▼子どもだけではない。ビジネスの世界でも、自らの努力を口にするほど愚かしいことはない。目的に対して、どう「準備」して取り組んだかが最も大切であり、それが成果につながれば当人にとっても会社にとっても喜ばしいことになる。とりあえずお盆明けの仕事の準備をしようか。