6.5 C
Tokyo
4.4 C
Osaka
2025 / 12 / 07 日曜日
ログイン
English
飲料系飲料キリン、幼少期の健康習慣をサポートする「キリンキッズケア」プロジェクトを強化

キリン、幼少期の健康習慣をサポートする「キリンキッズケア」プロジェクトを強化

 キリンホールディングスは、幼少期の健康習慣をサポートする「キリンキッズケア」プロジェクトを強化し幼少期からの免疫ケアの啓発を図る。

 昨年12月に開始した「幼稚園免疫ケアサポートアクション」を、子ども向け「免疫ケアサポートアクション」に進化させる。
 これまでの対象は43都道府県の706園の幼稚園だったが、今年は46都道府県の2063園の保育園・幼稚園に拡大する。

 実施されるアクションについては、園児の免疫ケアサポートをブラッシュアップ。既存の紙芝居から、「つよいぞ!ムテキッズ」のパッケージのキャラクター「ムテキッズ」が登場する紙芝居に内容を変更して一層の興味喚起を図る。

 これまでと同様に、幼稚園教員には30日分の「iMUSE 免疫ケアサプリメント」を配布。
 保護者には「おいしい免疫ケア」本体(100mlPET)を無償提供する。昨年は合計13万5300本を、今年は20万1000本を無償提供する。

 小学生向けのデジタル教材・動画の無料提供も継続。免疫をわかりやすく学べる内容に仕立てており、保健体育の授業で活用されている。2022年の提供開始以来、全国500校以上、のべ3万5000人以上の子どもたちが免疫の授業を受けた。

 保護者を対象とするデジタル施策では、6月16日からLINE公式アカウント「まいにち免活 by KIRIN」を開設。免疫ケア活動を「免活」と称し、居住地域の感染症流行情報をはじめ、子どもの健康や季節のケアに役立つコラム、栄養士監修の「免活」レシピなどのコンテンツを用意している。

左からキリンビバレッジの鈴木郁真氏、遠藤楓氏
左からキリンビバレッジの鈴木郁真氏、遠藤楓氏

 キリンビバレッジは商品面で「キリンキッズケア」プロジェクトをサポート。初となる子ども向け「プラズマ乳酸菌」入り飲料「つよいぞ!ムテキッズ」を新発売し、新たなニーズ獲得を目指す。

 子どもに免疫ケアを啓発するプロジェクトによって、保護者の認知拡大も見込む。

 キリンビバレッジによると、実際に、免疫ケアについて学んだ子どもがその内容を保護者に伝えることで、保護者の理解が深まる事例がみられたという。
 「お子様に買って“自分も始めてみようかな”と思っていただいたり、“子どもが好きだから上の子にも買おう”と購入していただいたりといった波及効果も検討している」とキリンビバレッジの遠藤楓マーケティング部ブランド担当主任アシスタントブランドマネージャーは説明する。

 免疫ケア以外の観点でも、プラスの効果を見込む。

 鈴木郁真執行役員マーケティング部長は「子ども向けの活動は子どもたちとの接点になるだけでなく、ファミリー全体にとって、キリンの商品に対する親しみにつながっていることも確認できている」との手応えを得る。

 6月16日には「有明ガーデン」(東京都江東区)内の「キッズ有明ガーデン」で、未就学児とその保護者向けの免疫セミナーを開催した。
キリンビバレッジの社内資格「免疫ケアアドバイザー」を有する、営業本部広域流通統括本部営業部の島田亜季氏が紙芝居の読み聞かせを行った。

 その後、キリンビバレッジ首都圏アンバサダーであり、体操のお兄さんとして親しまれている浅井企画の小林よしひささんが手遊びや体操を子どもに伝授。セミナーと併せて「つよいぞ!ムテキッズ」のサンプリングを行った。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。