三栄源エフ・エフ・アイは、国内の研究開発領域において最も由緒ある賞の一つである「第50回井上春成賞」を受賞した。
出口茂・海洋研究開発機構生命理工学センター長との共同研究で、深海の極限環境に着想を得て、天然多糖「ガディガム」を高温・高圧加水処理によって高機能化した食品用乳化剤の連続生産技術を開発、実生産規模まで高めたことが評価された。
この技術で製造されたガディガム由来の高機能食用乳化剤は、高濃度、高力価な乳化製剤の開発を実現し、食品製造における効率化やコスト競争力の強化、環境負荷の低減が可能となる。現在、乳化色素や乳化香料に使用されており、農業資源の枯渇対策や消費者ニーズの多様化に貢献。今後は介護食や栄養補助・機能性食品向けへの展開も計画している。
