頼れる「白物」

わが家の洗濯機の寿命が近づいてきたようだ。現在の地に引っ越した際に新調したものだから十数年になろうか。冷蔵庫やエアコンなど「白物家電」といわれる家財道具は、ほぼ同時期に購入したものばかり。最近は「持たない暮らし」を志向する人が増えていると聞くが、どっぷり昭和世代の筆者にとっては生活を支えてくれる大切な存在である。

▼食品分野で「白物」といえば食パン、生卵、牛乳、豆腐が代表格。コメやうどんも含め、いずれも日常の食卓に欠かせない食材だが、近年の価格高騰で献立に苦労している人も多いはず。

▼スーパー店頭では、購入するか否か、長い時間をかけて吟味する姿を以前より多く見る。備蓄米を販売すると聞けば、朝早くから行列だ。まあ、黙っていても貰える人には分かるまいが。

▼まだ6月だというのに、夕方の気温が30℃超え。向こうで洗濯機の音が響く。故障の連鎖だけは勘弁してほしいと、冷風を送るエアコンを見やる。食卓に目を移すと、わが家で最も頑丈な「白物」が鎮座していた。そう、シールを集めるともれなく貰えるアレです。