ヤオコー、東京23区に初出店 都心部出店の足掛かりに 盛り合わせの刺身やとんかつは他の店舗よりも厚切り・高価格で販売

 ヤオコーは6月11日、東京23区内初の店舗となる「ヤオコー杉並桃井店」をオープンした。

 都心から20km圏内への出店を見据えた足掛かりとして出店。
 「23区内の他のエリアでも手を挙げている候補物件がある中で、今回の出店が決まった。今後、さらに中心部への出店を狙っていく時に、杉並桃井店で色々と実験をしながらこの先の形を考えていく」(ヤオコー)と説明する。

 ヤオコーの調べによると、店舗の北側を中心に、500m圏内に住宅が多いエリアとなっており、同エリアは比較的所得が高いファミリー層が多いとされる。

 ターゲット層について「メインターゲットは30-50代のヤングミドル層で、家族構成は2-4人。共働きをしており、子育てに忙しく食事を簡単に済ませたいと考えると同時に、安心・安全への意識が高く、子どもに食べさせるものを素材から作りたい方が多いと想定している。スマートフォンを駆使し、流行に敏感で新商品や話題の商品にも興味がある層」と想定する。

厚切りにこだわった刺身の盛り合わせ
厚切りにこだわった刺身の盛り合わせ

 初年度の年間売上高は30億円とし、構成比は生鮮37%、グロサリー44%、デリカ19%。
 開店時の商品数(SKU数)は生鮮850品、グロサリー1万2540品、デリカ340品。

 品揃えに関しては、「まずは杉並のお客様にヤオコーを知っていただくため、“ザ・ヤオコー”と感じられる定番商品を中心に、プラスアルファとしてハイエンドな商品も揃える」とする。

 精肉では、即食ニーズに応えるためミートデリカを強化。同店にはスチームコンベクションオーブンを導入しており、店内調理したものをそのまま食卓に出せることを訴求していく。

 盛り合わせの刺身やとんかつはヤオコーの他の店舗よりも厚切りに変更し、ヤオコーの他の店舗よりもやや高い価格で提供する。「特に刺身の厚切りは、好評のようであれば他店にも横展開する」と述べる。

 青果では個食・即食ニーズに応えるカットフルーツの品揃えを強化する。冷凍食品では、個食のおにぎりや離乳食なども取り扱う。

 酒類では特にスパークリングを中心とするワインに力を入れ、店内にはワインセラーを設置している。