14.7 C
Tokyo
13.5 C
Osaka
2025 / 10 / 31 金曜日
English
飲料系飲料アイリスオーヤマ、緑茶飲料事業に参入 約150億円投じ3工場に生産ライン 販売目標70億円
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

アイリスオーヤマ、緑茶飲料事業に参入 約150億円投じ3工場に生産ライン 販売目標70億円

 アイリスオーヤマは2日、緑茶飲料「アイリスのお茶 綠(りょく)」(500ml)の販売を開始し緑茶飲料事業に参入した。

 ミネラルウォーターと炭酸水の同社飲料商品が好評を博していることと、緑茶飲料市場が拡大していることを受けた動き。

 この日、発表会に臨んだ勝間浩之執行役員は「飲料水が非常に事業(食品事業)の拡大に寄与している。飲料市場も拡大基調にあるということで、今後も含め飲料水事業が成長戦略の非常に戦略的な柱であると考えている」と語る。

 2025年から26年5月までの販売目標は70億円。販売数量計画は非公表。

 埼玉工場(埼玉県深谷市)に緑茶飲料の新ラインを新設した。鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)にも新ラインを新設し、来年には生産・物流拠点として舞鶴工場が稼働し、ここでも緑茶飲料を製造する。

 緑茶飲料事業の設備投資金額は約150億円。

 中味は「低温密閉抽出製法により渋みと苦みを抑え、華やかで爽やかな香りを引き立たせており、朝に飲んで美味しいすっきりとした飲み心地に仕上げた」。

 茶葉の抽出から遠心分離、調合、殺菌、充填、検査、梱包までの工程とペットボトルの成型を自前で行う。物流は全国19拠点で行う。

 茶葉は国産茶葉を使用し、茶葉の焙煎やブレンド(合組)などの詳細については非公表。

左から勝間浩之執行役員と吉沢亮さん
左から勝間浩之執行役員と吉沢亮さん

 認知獲得に向けて、吉沢亮さんを起用した新TVCMを2日から全国で放映しているほか、デジタル広告やサンプリングを予定している。

 飲料水・パックごはんなどで構成される24年食品全体の事業規模は420億円。これを25年に540億円、2030年には1000億円へと拡大していく。

 1000億円計画の内訳は、飲料水460億円、パックごはん260億円、その他280億円。

 「綠(りょく)」の販売チャネルはインターネット、スーパー、ホームセンターなど。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点