広川はベトナム料理、バインミーの専門店「バインミーバーバー」を5月1日、広島市中区の白島キューガーデン内にオープンした。
同店はベトナム屋台㈱が関東で5店舗を運営。広川は同社とFC契約を結び、昨年3月からキッチンカーで販売してきた。
「徐々に認知され、引き合いも強まっている。いつでも食べられるように店舗を設けたい」(廣川正和社長)との考えから、西日本で初となる常設店を開いた。
チャーシュー、自家製ハム、チキンフレークの3種類を挟んだ看板メニュー「バーバー」(850円税込・以下同)をはじめ、ヴィーガンにも対応した揚げ豆腐入りの「ダウフー」(750円)など7種類のバインミーを揃える。
また、ディナーには「揚げ春巻き」(550円)、「ベトナムハム」(500円)などのサイドメニューとベトナムのビール「バーバーバー」(500円)を用意する。
オープン直前に東京の店舗が全国放送のテレビ番組に取り上げられたこともあり、開店日には行列ができた。

店内にはテーブルとカウンター席を設けるが、オープンから5日間は来店客の約6割がテイクアウトだった。近隣のオフィスや住宅へ向け、モバイルオーダーも用意する。
同店リーダーの外食事業課、グエン・ホアン・ハー主任は「バインミーはフォーや春巻きに比べると知名度は低いが、伝統的な食べ物。ベトナムの味と日本のサービスをこの店で提供し、多くの人に笑顔になってもらいたい」と話す。
今後は広島産のレモンや観音ねぎを使ったオリジナル商品の開発も視野に入れる。「地域に貢献できる店にしたい」と意気込む。
広川は本業の卸売のほか、瀬戸内レモンのアップサイクル、輸入スモークサーモン、防災など様々な分野で新事業を進めており、今回の飲食店もその一つ。
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