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加工食品乾麺・乾物乾麺 4年ぶりに20万t回復 価格優位性、気温など追い風 全乾麺総会で星野会長が報告

乾麺 4年ぶりに20万t回復 価格優位性、気温など追い風 全乾麺総会で星野会長が報告

全国乾麺協同組合連合会(全乾麺)は4月23日、第67回通常総会を都内で開催。前年度事業報告・決算、今年度事業計画・予算を承認した。25年度は、乾麺生産の拡大や生産・衛生管理の法令遵守、品質向上に取り組むとともに、一般消費者を対象にしたキャンペーンの実施や新コンテンツを提供して乾麺の普及拡大を図る。

総会後の懇親会では、星野陽司会長(星野物産社長)があいさつ。「乾麺生産量は4年ぶりに約20万tに回復。食品を取り巻く環境は厳しいが、乾麺にはフォローの風が吹いた。一番は価格優位性で、物価高のなかで乾麺のコスパの良さが見直され、PBを中心に伸長した。3月からの新年度も引き続き業界にとって風向きが良さそう。小麦粉やそば粉が下げ基調にあり、また温暖化の影響やコメ不足が多少影響して需要が伸びる見込みだ。全乾麺や乾麺メーカー、日本アクセスの『The・乾麺グランプリ』等で乾麺の新しい食べ方を強化して乾麺メニューにバリエーションが増えたことも追い風になっている。20万t、1000億円のマーケットを保守するためにも、今後も行政や製粉関係、物流関係の皆さんの支援をお願いしたい」と協力を呼び掛けた。

また中締めであいさつした木下敬三副会長(木下製粉社長)は、「乾麺生産は昭和64年の35万tが最も多かったと記憶している。私が子どもの頃はうどんと言えば近所の製麺店の生うどんか乾麺だけだったが、今は製造、保存、物流技術の向上により、半生、チルド、冷凍とうどん一つとっても多様化が進んでいる。そのなかで乾麺が20万tで止まっているのは脅威的であり、残っているものは誰がみても品質と食味を兼ね備えた商品だと自負して欲しい」などと語った。

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