トップニュース広がるフレーバーウインナー...

広がるフレーバーウインナー 夕食・家飲み需要取り込みへ

ハム各社の主力商品で「シャウエッセン」などのウインナーソーセージのフレーバー商品の拡充が進んでいる。

特に今春は、畜肉各社が開発を強化し、チーズ、レモン&パセリ、唐辛子、紅ショウガ、赤しそのゆかりなど、幅広い味がラインアップされ、売場が盛り上がりそうだ。背景には、価格改定によるウインナー等畜肉加工品の販売数量減があり、「買い控えに危機感」(大手メーカー)が製販各社共通認識としてある。

ウインナーは、スーパーのハム・ソーセージ売場の売上の約4割を占める人気カテゴリー。調理が簡単で美味しいことから幅広い年齢層から支持を得て、各POSデータの食品全体でも売上高上位に入る商品が多い。販売ボリュームは大きく固定客に支えられているが、新たな客層開拓が業界の課題だった。

その要因の一つが、食シーンが朝食に偏っており、食卓出現構成比の8割が朝食と弁当で、特に夕食以降の需要は非常に少ないのが実情だ。そこで、日本ハムが24年秋から25年1月末までの期間限定でシャウエッセンブランドから夕食や晩酌需要に向けた「夜味」を発売すると、ウインナー市場全体が厳しい中、相乗効果も相まってブランド全体の売上を押し上げた。

丸大食品は、「燻製屋ウインナー レモン&パセリ」を昨年10月から数量限定で発売し、フレーバーウインナー市場ではハーブ・スパイス系が約5割を占める中でも好評を得たことで、今春から通年販売に舵を切った。

このように、ウインナーのフレーバー品はこれまでも各社が展開していたが、伊藤ハムのポールウインナーソーセージは今春、発売91年目で初のフレーバー品「ホットチリ味」を出すなど、各社強化を図る。

業界としても、フレーバー拡充により食シーンを広げて新規ユーザーを開拓し「硬直化した売場から脱却」(大手ハム)したい考えで、スーパー側からも売上ボリュームの大きいウインナーだけに期待の声が上がる。

プリマハムは「紅ショウガソーセージ」を発売し、これまでのウインナーの調理提案の多くを占めた加熱調理だけでなく、冷やして食べる提案も行い、これからの夏場に向けてそうめんや冷奴需要にも提案していく。

フードリエは、三島食品の赤しそふりかけ「ゆかり」とコラボしたウインナーで「ご飯に合う」を訴求し、夕食のおかず需要を取り込んでいく。

ウインナーソーセージなどの畜肉加工品は、昨今の畜肉原料高騰により、ここ数年では22年から半年ごとに何らかの商品値上げを実施せざるを得ない状況が続いており、販売数量減が大きな課題となっている。新たな食シーンなどの新規需要や新規ユーザー開拓で、市場の回復と再成長を図る。

ウインナーソーセージ「フレーバー品」今春発売の主な商品

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。