全国調理食品工業協同組合は2月27日、「第8回若手後継者育成研修会」を開催。組合員企業から30人が参加した。今回は兵庫県加東市にあるマルヤナギ小倉屋の社(やしろ)工場を視察。同社がトップシェアを持つ、蒸し豆の製造工程を見学した。
講演会では全調食・岩田功理事長の「組合きってのナンバー1経営者」との紹介を受け、柳本一郎会長が登壇。「マルヤナギの成長と柳本一郎の動き、考え方、生きざま」をテーマに話をした。
袋入り佃煮やカップ入り佃煮といった業界に先駆けた商品開発の歴史、店頭で実演販売を手伝ったり、アルバイト中に火災現場で人命救助をした大学時代、2か月連続で新人の販売記録を樹立した自動車の営業マンだった時のエピソードなどを語った。
また、大量陳列の“おひろめ特売”によって全国へ販路を広げたり、スーパーのトップとのパイプを太くしていったりした営業経験を述べ、「商談で信用してもらうための準備に時間をかけることが大切」と強調。参加者から強い関心を集めていた。
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