森永乳業は25年度「食した時の笑顔」をマーケティングの基本方針に、おいしさと健康価値に磨きをかける。
60周年を迎える「森永マミー」は40代以上のニーズも高いことから新たに機能性表示食品を投入し、家族全員が楽しめるラインアップを強化。「フィラデルフィア」から大人向けチーズデザートを投入するほか、「ビヒダスヨーグルト」は大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のコラボパッケージで売場を盛り上げる。
このほど行われた新商品説明会で大貫陽一社長は「近年は個人の価値観が重視されるようになり、単に安さや健康にいいだけでなく、気持ちを充実させることの優先度が高まっている」と述べ、商品を通じたさらなる価値提供に意欲。万博に向けては「世界中の人に“ビフィズス菌はすごい”や“ビフィズス菌と言えば森永乳業”を持ち帰ってもらえるよう総力を挙げる」と力を込めた。
今後の商品開発は、基本軸の「おいしさ」を改めて重視する。
南崎康夫執行役員営業本部マーケティング統括部長は「入社当初の森永乳業は『おいしいをデザインする』を掲げ、その後は健康・栄養に力を入れようと舵を切った。機能性表示食品など一定のラインアップができたなか、改めておいしさを強化する」と説明する。
25年度は新商品67品、リニューアル49品の計116品を投入する。

「森永マミー」は3月25日から900㎖を「ビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える」機能性表示食品へ刷新。「同こどもの栄養サポート」(税別100円)、「同~至福のひととき~」(税別180円)を4月以降発売する。「フィラデルフィアデザート6Pクリームチーズと2種のドライフルーツ&ナッツ」「同2種の柑橘ピール&ナッツ」(税別450円)は、チーズテリーヌから着想を得た大人のためのチーズデザートとして、自分時間や癒しのひと時を提案する。
3月10日に東海・北陸エリアで発売した「Variche(バリッチェ)チョコ&バニラ」(税別300円)は、天面の分厚いチョコを割り砕くアイスで、圧倒的なチョコ量で競合商品との差別化を図る。
ベビーフード市場を伸ばす画期的な商品として、3月25日に「森永はじめてのベビーフード」(税別200円)、「森永 オーガニックのベビーフード」(税別260円)を発売する。同社は22年にベビーフードの取り扱いを終了したが、近年口栓付パウチゼリーが伸長していることから、約2年の開発を経て、口栓付で外出も便利な同商品を開発した。
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