地域社会での貢献目指す 前期は好業績で着地 メイカングループ

メイカングループ(静岡県浜松市、小寺仁康社長)は6日、浜松市内のホテルコンコルド浜松で「メイカングループ年末謝恩会」を開催。当日は取引関係者など約190人が出席した。

小寺社長は冒頭、1年間の謝辞を述べた上で「下期はNB商品の欠品が一部あり苦戦したが、帳合が増加した上期でカバーできた」と前期(2024年9月期)を振り返り、前期業績、今期事業計画を説明。

前期業績は前期比売上高101.5%(206億4000万円)、同経常利益122.4%(1億5300万円)と過去最高値を更新。営業利益率は0.5%改善している。

今期は売上高209億円、経常利益1億4700万円、自己資本率20%の達成を掲げる。

対処すべき課題としては、商品単価チェックを100%とし、前期に続き利益率の改善。地盤とする地域社会での企業責任を果たす考え。「12年前に7%だった自己資本比率を18.2%にまで改善した。今期は20%とし基盤強化とともに利益の底上げを図る。来年は巳年。脱皮を重ねながら地域に根ざした強い企業になる」と力強く抱負を述べた。

記念講演会では、マーケティングアナリスト、流通ジャーナリストの渡辺広明氏が「食が日本経済を救う!」をテーマに講演。渡辺氏は国内産業を取り巻く環境を説明した上でCVSを中心に食品流通業の現状と課題、現在起きている売場の変化を紹介し、国内経済における食品業界の重要性を示唆した。