流通・飲食小売スーパーに丸魚がズラリ 東急ストア最大規模の水産対面売場 三軒茶屋駅前に最新MDを具現化した新モデル店舗がオープン
カナエ モノマテリアルパッケージ

スーパーに丸魚がズラリ 東急ストア最大規模の水産対面売場 三軒茶屋駅前に最新MDを具現化した新モデル店舗がオープン

 東急ストア最大規模の水産対面売場を展開する「東急ストア三軒茶屋店」(東京都世田谷区)が12月4日、リフレッシュオープンした。

 この日、会見した大堀左千夫社長は同店について「当社最新のMDを具現化し新たなモデル店舗として改装した。三軒茶屋店のリニューアルは完成ではなく新たなスタート。常にブラッシュアップし他の店舗にも三軒茶屋店のMDを展開する」と力を込める。

 三軒茶屋店には30項目ほどの新たな試みが導入。今後、新店・改装店あわせて6、7店舗をめどに三軒茶屋店の新たな試みを水平展開していく。

 新たな試みの目玉の1つが水産対面売場。曜日限定での横須賀市場や小田原漁港からの仕入れも活用し、丸魚(丸ごとの魚)の販売を徹底強化。丸魚の仕入れを、バイヤーを介するやり方から店舗担当者が豊洲市場の仲卸を通じた方法へと変更した。

東急ストア最大規模の水産対面売場
東急ストア最大規模の水産対面売場

 これにより水産の構成比は改装前に比べて5ポイント増の10%を目指す。

 対面売場では、来店客とのコミュニケーションや魚文化の伝承を図るべく、調理場との間のガラス板を取り払い、ライブ感を演出。三枚卸しや塩焼き用など来店客の要望に合わせた加工調理に応じている。

 川西秀樹執行役員商品統括室長は「あれだけ多くの丸魚の販売は当社のどこの店舗もやっていない。当社はどちらかというと駅前店舗が多く、コンビニ的な活用というか簡便性商品の構成が高かった。生鮮も簡便性に軸足を置いていたが、これを改めた。元々、三軒茶屋店は生鮮の構成比が当社の中で極めて高いことから生鮮素材に注力した」と説明する。

デリカ調理場
デリカ調理場

 これまで生鮮の各売場で展開していた簡便性商品はデリカ売場に集結。これにより「各生鮮売り場では素材を強調した売場づくりにチャレンジした」。

 刷新の最重点ポイントとしては、最新MDを導入して強化したデリカ部門を挙げる。

 「生鮮素材をそのまま品番移動して商品化するのは三軒茶屋店が初。万能調理器・バリオを初導入して“揚げる・焼く・煮る”で素材のおいしさを活かした商品化が最新のMD」と語る。
おにぎりも人手不足の課題を乗り越えて店内加工に挑む。

 「従来のおにぎりではなく、鉄板焼きを活用したライスバーガーや過去にない具材感ある商品を摂り入れている」という。

 そのほか新たな試みとしては、サステナブルな取り組みとして、ナッツとドライフルーツのバイキング形式の量り売り販売を導入。ワイン売場では、多様化ニーズに対応すべくAI診断「AIとお酒選び」を初導入した。

AI診断「AIとお酒選び」を導入したワイン売場
AI診断「AIとお酒選び」を導入したワイン売場
大堀左千夫社長
大堀左千夫社長

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。