福岡県はこのほど、福岡有明海漁業協同組合連合会(福岡有明海漁連)と連携し、「福岡有明のり」の新しいロゴマークを策定し、授賞式を行った。高級海苔のブランドとして訴求力を高める。
一般公募252点の中から選ばれたのは、県内在住・渡邊譲治さんの応募作品。「福岡有明のり」を表現した黒い正方形を、有明海に並ぶ養殖網をイメージして規則的に配置。全体をダイヤ形にして一部を金色とすることで高級感を強調している。金色部分には養殖に使う支柱を想起させる縦の線をあしらった。授賞式で服部誠太郎福岡県知事は「高級感が漂い、一目で覚えやすい。『福岡有明のり』を日本一のブランドに育てていきたい」と抱負を述べた。
県と漁連は2016年から「福岡有明のり」のブランド化に取り組んでいる。「福岡有明のり」の旧ロゴを冠して流通しているのは、一番摘み原料を用いた商品をはじめ、一定の品質を満たしたものに限られている。新ロゴを使った商品は、11月29日に初共販を迎えた今漁期から流通が始まる見込み。