11月も下旬に入り冬の気配が感じられるようになった。気温低下に伴い本格化しつつある冬物商戦への期待も高まっている。暖冬傾向にあるものの、気象庁が19日発表した3か月予報によると、12~来年2月の気温は全国的にほぼ平年並みになるという。
▼ただし、食品の価格は高い。値上げが続く加工食品だけでなく、生鮮食品も高値が続いている。例えば食肉。農林水産省の食品価格動向調査によると11月11~13日の平年比は輸入牛肉121%、豚肉105%、鶏肉138%。国産牛肉は99%だが、輸入牛肉、鶏肉はやはり高い。
▼野菜も高い。11月11~13日の平年比はキャベツ200%、はくさい154%、だいこん145%、レタス139%、ねぎ128%など。前週を下回った品目もあるが、やはり高値が続いていることに変わりはない。
▼ようやく本格化しつつある鍋商戦。気温低下はプラス要因だが、はくさい、ねぎなどの高値はマイナス要因だ。需要の立ち遅れは痛い。ただ今後、野菜の出荷数量や価格は平年並みで推移する見通し。巻き返しへの期待が高まっている。