7.3 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 02 / 09 月曜日
ログイン
English
加工食品菓子ブルボン、日本の恩人ドナルド・キーン氏と親交 研修センター建設計画を一部見直し「ドナルド・キーン・センター柏崎」設立

ブルボン、日本の恩人ドナルド・キーン氏と親交 研修センター建設計画を一部見直し「ドナルド・キーン・センター柏崎」設立

 関東大震災で地方への菓子供給が全面ストップしたことを受けて “地方にも菓子の量産工場を”との決意のもと、大震災から約1年後の1924年11月、新潟県柏崎(市制施行は1940年)で創業したブルボン(当時・北日本製菓)。地震など自然災害への危機意識を常に持ちつつ自然との調和を重視して千年の大計を描く。

 ブルボンの社会貢献の取り組みとして、消費者の「心と体の健康づくり」のサポート、とりわけ生涯を通じて誰もが楽しめる文化・芸術、スポーツ活動の支援を行っている。

 文化支援活動を象徴するものとしては、日本文学者・文芸評論家のドナルド・キーン氏(1922‐2019)との親交が挙げられる。

 キーン氏と柏崎市民、ブルボンとの間には、柏崎を角書きにもつ幻の古浄瑠璃「越後國柏崎 弘知法印御伝記」の復活上演活動を通じて絆が育まれていた。

 この古浄瑠璃は、キーン氏の提案により2009年に柏崎市で復活上演され、中越沖地震からの復興の険しさに立ちすくんでいた市民の希望のともしびとなったと言われている。

 そんなキーン氏は、東日本大震災発生後、被災地で懸命に生きる人々の姿を知り「いまこそ、日本人になりたい」と日本国籍取得の決意を表明。

 研究の拠点であったニューヨークの書斎がなくなってしまうことから、ブルボン全面協力のもと2013年9月に設立されたのが「ドナルド・キーン・センター柏崎」(新潟県柏崎市)となる。

 このセンター設立について、キーン氏と親交があったブルボンの吉田康社長は「キーン先生は日本の大恩人であり、誰かが形にしなければと思い、柏崎でやろうと考えた」と振り返る。

 センターの敷地は柏崎市の市街地にあり、ブルボンが土地建物を購入し、耐震補強工事を完了させていた。当初は宿泊施設付き研修センターの建設を計画していた。

 吉田社長はその計画を見直し、1階と2階部分を「ドナルド・キーン・センター柏崎」とした。「2階だけ天井が高くて、キーン先生の書斎と同じ高さだった。これも何かのご縁」と述べる。

 2階の復元展示室では、コロンビア大学に近いハドソン川の川辺に建つ由緒あるアパートメント11階の書斎を再現している。

 そのほか文化支援活動として、カジュアルクラシックコンサート「めざましクラシックス」を1997年のスタート時から継続して協賛している。

 「コンサートには高嶋ちさ子さんと軽部真一さんが出演下さりお付き合いを続けさせていただいている」という。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。