ZENB JAPANは7月21日まで東京・神奈川・千葉で順次キッチンカーを出店し、黄えんどう豆をまるごと使用した豆粉パン「ZENB ブレッド」のオリジナルメニューを提供している。体験を通して「グルテンフリーは手軽においしく続けられる」という前向きなイメージを伝えていく。
21日の発表会で、Mizkan Holdings執行役員ZENB事業マーケティンググループの佐藤武グループリーダーは「グルテンフリーを手軽にポジティブに捉えて、自分がいいなと思った時に“グル休み”(=グルテン休み)を楽しんでほしい」と語る。
グルテンフリーは認知が高い一方で、購入経験率が低い点が課題だ。
「商品が入手しづらい、栄養の偏り、おいしさなどにネガティブな印象を持つ人もいる。実際の味や食感を体験してもらい、豆をまるごと使ったパンがここまでおいしいことを知ってほしい」と期待する。
佐藤氏によれば、開発当初はパサパサとした食感や豆臭さでパンと呼べない試作品ばかりができたが、約4年に渡り数百回の試作を重ね、小麦のグルテンや卵、乳製品、バターに頼らずふわふわ、もちもちの食感と素材のおいしさを楽しめるパンにたどり着いた。
放映中のCM「こんなパン、待ってた。」篇に出演する冨永愛さんは実食後「豆だけでここまでふわふわになるんだ。豆臭さがなく、本当にパンそのもの」と絶賛した。
今後のチャネル戦略は、ECとリテール両軸で強化する。
「まずは熱量の高い方が多いECでしっかりと価値を伝えブランドの輪郭をつくり(グルテンフリーなどの)ニーズを掴む。そのニーズはEC利用者以外の方も持っているはずで、ZENBの価値観に共感してくださるリテールとも手を組みながら、タッチポイントを増やしていく」と説明する。
キッチンカーで提供するのは「ZENB ブレッド」(くるみ&レーズン、3種の雑穀、カカオ)を使用した「ベーコン&メープルチーズバーガー」「ひよこ豆のファラフェルバーガー」「ベリーチョコクリームサンド」に加え、未発売のベーグルを使った「サーモンクリームチーズベーグル」(各税込500円)。出店場所の詳細はHPを参照。