6.2 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2026 / 01 / 01 木曜日
ログイン
English
その他機械・資材食品残渣などの汚泥処理に威力 エア式に比べ電気代最大80%削減 グラコ

食品残渣などの汚泥処理に威力 エア式に比べ電気代最大80%削減 グラコ

グラコ(TEL045-593-7300)の創始は1926年、米国ミネソタ州ミネアポリスにおいてグレイ兄弟が「自動車用グリースガン」を発明し、グレイ社(後にグラコに社名変更)を設立。このガンに使用するポンプを、ガソリンなど揮発性原料を扱うため、安全面から電気を使用しない“エア式”に改良し、販売を開始したのが始まりである。

以来、各種ポンプ、自動車市場の塗料循環システム、スプレーガンなど、世界最高レベルの流体ハンドリング機器を製造。米国はもちろん、日本、中国、オーストラリア、韓国、欧州、インド、ロシアなどでグローバルに展開。その日本法人が同社の前身である日本グレイだ。68年に設立し、93年に現社名に変更し今日に至っている。

その代表的な事業は次の3分野である。◆産業機器=プロセス、サニタリー、仕上げ塗装、シーラント塗布、FRPおよびCDRP(炭素繊維)、発泡ウレタン塗布などの機器の設計・販売◆潤滑用機器=ポンプ、計量器、ホースリール、制御装置、集中潤滑製品などをラインナップ◆建築・建設用機器=塗料、建築用塗装材、テクスチャー材料の塗布に使用するスプレーヤーおよび高圧洗浄機の販売。

以上を踏まえ、特に食品業界に対しては、ニーズの高い“食材移送”向けとして、ダイアフラムポンプやピストンポンプを主力とする「SaniForce(サニフォース)」シリーズなどを中心に積極的な製品提案を行っている。その一環として注目されるのが、新たに販売を開始した次の製品である。同社は24年度の主力製品の一つとして、積極的な販売攻勢をかけていく。

【QUANTMi120LP(大粒径用電動フラッパーチェック型ダイアフラムポンプ)】従来の「エア駆動式」から「電動式」に重点を置くという同社の販売戦略の流れに沿う製品である。エア駆動式はコンプレッサーによるエア補給に多大な電気代がかかるが、コンプレッサー不要の電動式に切り替えることで、最大その80%を削減。電気代削減はCO2排出量の抑制につながり、環境保全に大幅に寄与するクリーンでサステナブルな生産活動を支援する。

これを踏まえ、同製品は同社のポンプテクノロジーをベースに、より効率性の高い新設計の電動モーターを採用。工業用として、採鉱場、排水タンク、工場内の排液や大粒径フィラーを含むスラリー用に設計された、効率的な移送ソリューションである。最大流量は454L/分、最大吐出圧力は4・1barと高い。

その優れた機能性は、食品業界でも十分活用できる。サニタリー性の問題で食材自体の移送には利用できないが、生ゴミとも呼ばれる動物性・植物性の食品残渣や廃油・廃液、フィラーなど大粒径の“廃棄・分別処理プロセス”における移送で大いに活躍する。

例えば、食品製造工程で廃棄された肉片や、搾りかすなどが混ざった大粒径のスラリー状の汚泥を、排水規制をクリアするため、乾燥機に移送する場合などに大きな威力を発揮する。また、最近の生ゴミ処理では、バクテリアによる消滅型の生ゴミ処理機を大型化して使用するケースが増えている。ただ、人手不足もあり、人手による投入は非効率的である。同製品を投入口につなげば大粒径の生ゴミやバクテリアを傷つけずに短時間で大量投入できる。

そして、この大粒径の移送を可能にするのが、「フラッパー弁」だ。同社が独自のノウハウで開発したもので、同製品の吸入口と送出口に取り付けられ、コンビネーションよく交互に開閉することで、ラムネ玉式のボール弁では移送が不可能であったスラリー等を目詰まりさせることなくスムーズに移送することができる。

「パルセーションダンパー」脈動を抑え液圧を一定にコントロール
「パルセーションダンパー」脈動を抑え液圧を一定にコントロール

【パルセーションダンパーシリーズ(一般産業用途向け脈動抑制装置)】前記製品は流量が多く吐出圧力が高いため、ライン上に配管した場合の“吐出振動(脈動)”が非常に大きい。そのため、配管や下流工程の機器に「割れ」「ネジのゆるみ」といったダメージを与え、異物混入にもつながりかねないリスクを生じる。

同装置は送出口に装着し、衝撃を吸収する車のダンパーのようにエア調整で脈動を最小限に抑え、一定の液圧にコントロールするもので、システム全体の寿命を延ばし、静かで安全な作業環境を実現する。接液部は複数の材質から選択可能だ。同社は前記製品とのセット使用を勧めている。

QUANTM製品ウェブページQRコード
QUANTM製品ウェブページQRコード

関連記事

インタビュー特集

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。