ライフPB「BIO-RAL」 直近4年で売上4倍超 成長加速へ専任の事業本部

ライフコーポレーションのPB「BIO-RAL(ビオラル)」が販売好調だ。24年2月期は売上高70億円、前年比35.6%増と拡大。直近4年間で4倍以上に伸長した。このほど開いた決算説明会の席上、岩崎高治社長は「手応えは大きい。24年3月1日付でBIO-RAL事業本部を新設。成長を加速させていく」と語った。

ビオラルは、自然の恵みを生かしたオーガニック食品や健康にこだわった体にやさしい商品を豊富に取り揃える。前期スタートさせた第7次中期経営計画「つながろうライフ!つなげようlife!」(23~26年度)の中で掲げた「同質化競争からの脱却」を目指す上でも、中心的な役割を担うPBだ。

人気の「有機アガベシロップ」(BIO-RAL(ビオラル)) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
人気の「有機アガベシロップ」(BIO-RAL(ビオラル))

売れ筋は、砂糖やはちみつの代わりとなる植物由来の甘味料「BIO-RAL 有機アガベシロップ」、簡便なパックごはんで健康志向に応える「同 新潟県産こしひかり 玄米ごはん」、素材にこだわった本格派で料理にも使いやすい「同こめ油とリンゴ酢で作った平飼いたまごのマヨネーズ」、着色料不使用で国産素材にもこだわった「同てんさい糖使用のみかんグミ・ぶどうグミ」など。

近年は既存ライフ店舗の売場でコーナー化を進めるとともに、ビオラル専門業態も積極的に出店。23年は都内に「ビオラルパルコヤ上野店」と「ビオラル有明ガーデン店」をオープンした。

24年度に入り、3月23日に大阪で「ビオラルみのおキューズモール店」、同27日に東京で「ビオラル国立駅前店」を開店。

岩崎社長は「直近2店の出足は絶好調。既存のビオラル専門業態においても数店で黒字化を達成できている」と進捗を説明。また「ライフ既存店へのビオラル導入は一巡しつつあるが、時間の経過とともに浸透し、販売が伸びる傾向にある。ユーザーの声も取り入れて商品改良を継続し、販売アイテムを入れ替えながら活性化を図っていく」とした。

なお前期の同社PB売上高はトータルで748億円、前年比10%増だった。内訳は、「スマイルライフ」483億円、8.6%増、「ライフプレミアム」78億円、2.7%増、「ビオラル」70億円、35.6%増、「スターセレクト」117億円、8.8%増。