PB「コープス」→「コープこうべ商品」に 23年ぶり刷新、分かりやすく

生活協同組合コープこうべは今月、PBの「コープス」を23年ぶりにリニューアル。「コープこうべ商品」として展開を始めた。

これまでPBはオリジナルブランドの「コープス」、日生協と共同開発した「コープ」を販売してきた。だが、「コープス」に関しては「コープの産直」「フードプラン」などサブブランドが多く、組合員から「覚えられない」「違いが分かりにくい」といった声が上がっていた。

これを受け今回、従来の「コープス」を「コープこうべ商品」に変更。サブブランドは生鮮品が中心の「コープこうべフードプラン」のみとする。ロゴも変更し、COOPの下にKOBEの文字を入れ、コープこうべのオリジナル品であることを強調。商品規格は変更せず、パッケージは順次切り替える。

23年度のPB構成比(供給高ベース)は「コープこうべ商品(旧コープス)」が15%、日生協の「コープ」が12.7%。合わせて27.7%を占める。品目数は「コープこうべ商品」が約1千495、「コープ」が3千636。供給高の伸び率は「コープこうべ商品」が前年比94.3%、「コープ」が109.7%、合わせて100.8%。

コープこうべ商品の落ち込みは、来年3月に稼働を停止する六甲アイランド食品工場の生産品を日生協品やNBなどに移行したため。商品政策推進室の瀬戸口恵子執行役員は「ブランドリニューアルにより、『コープこうべ商品』の利用を促すだけでなく、食品工場の閉鎖がシェアに影響すると思われるので、それを維持したい」としている。