10.7 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 12 / 07 日曜日
ログイン
English
加工食品砂糖DM三井製糖 和田製糖と業務提携 来年3月末、受託生産を開始

DM三井製糖 和田製糖と業務提携 来年3月末、受託生産を開始

DM三井製糖は3月28日、和田製糖(東京都中央区・和田哲義社長)と業務提携契約を締結した。近年の人口減少や消費者の甘味離れ、原料価格・エネルギーコストの高騰を背景として国内砂糖事業の経営環境は厳しさを増している。両社は業務提携によりさらなる事業基盤の強化を狙う。

和田製糖は1952年に創業した独立系の製糖メーカー。業務用に特化し、上白糖やグラニュ糖といった精製糖のほか「本和香糖」「上赤糖」など独自の含蜜糖製品の製造・販売を手掛ける。

同社は東京都江戸川区に製糖工場(江戸川工場)を持つが、近年の事業環境や生産設備の老朽化に鑑み、2025年3月末をめどに江戸川工場を閉鎖することを決定。工場閉鎖後はDM三井製糖・千葉工場(市原市)に砂糖生産を委託する。販売は和田製糖が継続して行う。

DM三井製糖は、2022年10月に三井製糖と大日本明治製糖が合併して発足。「国内砂糖事業の強靭化」を掲げ、サプライチェーンの合理化・効率化を進めてきた。

今回の業務提携により「さらなる生産物流の効率化を図り、各々が強靭な事業体制を築くことで、国内砂糖業界の持続的かつ安定的な成長に寄与したい」としている。今後、両社の提携関係を強固にするため資本提携に向けた協議も進める方針だ。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。