5.2 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2025 / 12 / 12 金曜日
ログイン
English
加工食品菓子「亀田の柿の種」で「今まで伝えきれていなかったこと」訴求 8年ぶりパッケージ刷新

「亀田の柿の種」で「今まで伝えきれていなかったこと」訴求 8年ぶりパッケージ刷新

 亀田製菓は米菓トップブランドの「亀田の柿の種」に磨きをかける。

 2016年以来8年ぶりにパッケージデザインを刷新し2月上旬から発売している。
 新パッケージでは “カリッと!”の表現を大きく記載。

 その狙いについて、取材に応じた髙木政紀社長COOは「『亀田の柿の種』ならではの美味しさのポイントを訴求していく。生地の中の大きな空洞構造が『亀田の柿の種』ならではのカリッとした軽快な食感の秘訣だが、そのようなことを今まで伝えきれていなかった」と語る。

 2020年に実施したX線CT解析を用いた調査で「亀田の柿の種」の生地の中に大きな空洞があることが判明。空洞は、徹底して薄さにこだわった生地を高温で一気に焼き上げることで生み出されているという。

 パッケージ裏面には“カリッと食感”の秘密や、その秘密が詰まった製造過程の動画のQRコードを記載している。

 主力アイテムの「亀田の柿の種 6袋詰」には、色覚の個人差を問わない取り組みとしてパッケージデザインの配色にユニバーサルデザインを採用。NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構より、「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」の認証を取得した。

 「亀田の柿の種」を食品の領域へと広げるべく引き続き汎用性も訴求していく。
 これまで「Let’sクラフト 亀田の柿の種」を掲げて、サラダのクルトン・チーズとの組み合わせや、唐揚げの衣などを提案している。

 「お客様のニーズが多様化していく中で、『亀田の柿の種』で多彩な提案を行うことで、お菓子やおつまみに留まらない需要の広がりがまだまだあると考えている」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。