日本商品の越境ECを手がけるインアゴーラは、日本航空(JAL)との業務提携を推進する一環で、北米のECプラットフォーム向けに国内名産品の販売を開始した。また12月に両者で立ち上げた中国向けEC事業のアンテナショップを拡充、3月1日にグランドオープンした。インアゴーラは「当社のインフラを活用すれば容易に北米や中国でEC事業を始められる。地域産品の販売機会創出を図っていく」(広報担当)としている。
同社は日本商品特化型の中国向け越境ECプラットフォームのアプリ「豌豆(ワンドウ)」を運営。JALとの提携により、アプリ内に日本各地の商品を取り揃えた「日本航空優選」を展開する。当初は酒類に限って販売していたが、このほどグランドオープンに向けて多数の食品企業も参画。桜色の見た目も楽しめる乾麺「稲庭古来堂 稲庭古来うどん さくらうどん 300g」、伊勢神宮のおひざ元で作られた優しい味わいの「ISE Cardamon Cola(イセカルダモンコーラ)」(フローナル社)、京都産の上質な宇治抹茶を使用した「宇治抹茶 京都ワッフルクッキー」(六連京都社)などのこだわり商品をラインアップした。
一方、インアゴーラはかねてより北米事業にも注力。アジア系の製品に強みを持つEC事業を展開する「Yamibuy」と「Weee!」に出店し、日本商品に対するニーズの高まりに応えてきた。JALとの提携により「日本航空優選」の取り扱い商品をこれら北米のECプラットフォームで販売が可能に。
インアゴーラは「『日本航空優選』の出品者は日本語で商品情報を登録していただき、当社の松戸倉庫へ国内配送するだけで、中国や北米でEC事業を展開できる」とスキームを説明する。