三菱食品が業務用展示会 メニューづくりのヒントに 食べ比べ企画を充実

三菱食品は2月20~21日の両日、東京ドームシティ・プリズムホールで業務用展示会「REIWA STYLE COLLECTION」を開催した。出展メーカーは188社。卸店・ユーザーら2日間で約3千500人が来場した。

ドライ・冷凍・チルド・生鮮の業務用食材のほか、飲料・酒類、資材消耗品などフルラインの商材と機能を紹介。企画提案ゾーンでは「Forベストチョイス」をテーマに生鮮品と冷凍品の食べ比べを実施。「寿司」「ステーキ」「地鶏」「春の魚」などの主力メニューで、素材や原価別の違いを実際に体感できるようにした。

佐藤達也執行役員フードサービス本部長は「コロナ禍を経て、外食市場は急回復を遂げているが、人手不足が深刻化している。従来は店で下ごしらえしていたメニューも、簡便な調理品や冷凍素材を活用するケースが増えている。こうした流れをしっかりと捉え、提案コーナーでは食べ比べ企画を用意した。特長・ストーリーのある素材や、簡便性と品質を兼ね備えた食材など、それぞれの価値を実感いただき、お客様の様々な現場に合わせた提案を広げていく」と語った。

そのほか、地域創生ゾーンでは、佐藤本部長が応援大使を務める秋田県由利本荘市をはじめ北海道、千葉県銚子市、高知県の魅力ある地域食材を紹介。リクエ提案ゾーンでは、新たに取り扱いを開始した高級ワインを軸に、幅広いラインアップを提案した。

リクエ事業拡大へ卸店向け機能強化

また、会場内では業務用卸店の営業支援やバックオフィス業務の改善に役立つリクエの機能を紹介。在庫負担や受発注、売掛金の回収、営業支援ツールなどリクエの機能を活用し、卸店の新規事業拡大やバックオフィス業務の改善につながる取り組み事例を披露した。

なお、都内・首都圏近郊の外食店向けに3温度帯一括配送を手掛けるリクエ事業の売上高は特約店8社で190億円、累計顧客数4万2千件に達する見通し。首都圏以外のエリアでも受発注システムや営業支援ツールなど、卸店の要望に応じたソリューションを提供。首都園ではリクエの1万2千品の在庫を活用し、バラ単位で引き取り可能な消化仕入型の在庫利用サービスも好評という。