8.6 C
Tokyo
4.5 C
Osaka
2025 / 12 / 09 火曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム明治ホールディングス 北海道に新工場設立へ 環境配慮型の最新設備

明治ホールディングス 北海道に新工場設立へ 環境配慮型の最新設備

明治ホールディングスはこのほど、子会社の明治における北海道根釧地区の新工場設立と、老朽化が進む2工場の生産体制再編を決めた。新工場は27年3月に生産開始予定。CO2排出量を既存工場比で50%削減するなど環境に配慮した工場で、付加価値の高い商品を生産し、海外輸出含めた事業拡大に取り組む方針。

コンセプトは「人、環境に優しいサステナブルな付加価値乳製品工場」。乳が持つおいしさや栄養など価値を高めた新たな乳製品を生産し、海外輸出を想定したハラル認証取得なども進める。

IoTや自動化設備などを最大限活用し、省人化・省力化を追求し、新たな技術・生産方式の導入でCO2排出量と地下水の揚水量を既存工場に比べ50%削減するなど地球環境に優しい工場を実現する。

西春別工場(北海道野付郡別海町西春別43―7)と本別工場(北海道中川郡本別町新町1番地)はいずれも操業から50年以上が経過し老朽化がみられることから、乳製品の安定供給や生乳の需給調整機能維持に向けて、建屋や生産設備など再編する。27年3月に西春別工場、9月に本別工場を生産中止予定。

新工場建設は名称未定、建設予定地は北海道標津郡中標津町字計根別71番地他。敷地面積23万258㎡(6万9千652坪)、投資額約480億円、生産品目は脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、乳たんぱく質、クリーム、バターなど。生産能力は生乳換算43万t/年(50万t/年への生産能力増強を想定)。24年4月に着工、27年3月に生産開始予定。

なお「本投資が24年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微」(明治)と見込んでいる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。