影落とすコスト高 缶詰業界10大ニュース

缶詰記者会(加盟13社)は臨時総会を開き、会員投票で「2023年の缶詰業界10大ニュース」を次の通り選定した。

①原材料・エネルギー価格等コストアップ止まず値上げ続く。
※ウクライナ・パレスチナ情勢が物価高に拍車
②コロナ禍、感染症分類「5類」移行で業務用市場回復。
※人流・インバウンド増加で需要旺盛
③ツナ類高騰バンコク相場、軟化も依然として高値圏。
※カツオ・キハダとも予断許さず円安も収益を直撃
④22年のレトルト食品生産量38万トン(0.5%減)、2年連続減少。
※最大品目カレーや調味ソースなど、レンジ対応の透明パウチシフト進む
⑤日缶協、「国内で水揚・製造マーク」表示の運用開始。
※国内青物原料を使用した国内製造品の普及・啓発へ
⑥23年サンマ漁、前年上回るも歴史的不漁続く。
※サンマ缶の生産・販売を直撃
⑦22年のユニバーサルデザインフード(UDF)、生産量7.4万t。
※生産量2年連続減少、金額も減少に転じる
⑧国産ミカン缶(令和4~5年度)生産量、過去最低。
※ホール品34万箱、離農や高齢化進み先細り懸念
⑨パイン缶、主産地タイの干ばつで供給タイト。
※小玉傾向で歩留まり悪化、価格上昇
⑩スチール缶リサイクル率、22年度は92.7%。
※12年連続で90%以上を達成

(次点)日缶協、今年も児童養護施設へ寄贈。
※通算23回目、多くの施設から丁寧な礼状届く