フジッコは10月25日、男性社員を対象にした「子育て社員応援!食育料理研修」を開催した。昨年に続き2回目。神戸市の本社と東京FFセンターをオンラインで結び、合わせて17人の社員が参加した。
新事業開発部の調理師、鍵和田崇氏が講師を務め、焼いた「蒸し大豆」を添えたチキンステーキ、「まるごとSOY」ヨーグルトで作ったたれの豚しゃぶサラダなど自社商品を使ったメニューを調理。だしをとった後の昆布の活用法、鶏肉の保存方法など役に立つ知識も伝えながら実演した。
「子どもが関心を持つので、料理を作る時の匂いも大事」「旬の食材を使うことで、子どもも旬が分かるようになる」といった講師のアドバイスに、参加した社員は真剣に耳を傾けていた。その後、ペアを組んで調理。参加者は「子どもの目線に立った調理が大変参考になった」「普段は手間をかけず食卓に並ぶような商品を提案しているが、休みの日は自社商品をアレンジし新しい使い方を見つけていきたい」など話していた。
今回の研修は男性社員の育児参加を促すとともに、消費者の目線に立ち自社商品への理解を深める目的もある。ダイバーシティ推進グループの中村美理サブリーダーは「昨年、第1回を実施し好評だった。ワークライフバランスを推進し、社員のモチベーションを高めることで生産性の向上につなげる。会社から発信し、男性が育休を取るのを当たり前の環境にしていきたい」としている。