東日本砂糖特約店協組 「業界挙げ物流問題取組みを」西川理事長

東日本砂糖特約店協同組合は10月17日、第37回東日本流通懇話会を開催した。精糖工業会、日本ビート糖業協会、日本製糖協会、全国砂糖代理店会など業界関係者総勢150人が参加した。

懇話会の冒頭で西川宗行理事長は「来年2024年はいよいよ物流危機が顕在化する年となる。糖商連では2018年からこの問題に取り組み、組合員へのアンケートなどを通じ問題点の把握に努めてきたが、その中から将来に向け取り組むべき課題としてパレットサイズ、業務用精糖の軽量化など5点について精糖工業会に要望申し入れを行ってきた。10月4日に糖商連と精糖工業会業務委員会合同の会議が開催され、今後業界を挙げて物流問題に取り組んでいける足掛かりができたことは大変喜ばしいことだ」と語った。

一方、「卸問屋としても努力が必要な部分は多い。配送効率の向上や荷役時間の短縮など、お客様にもご理解いただきホワイト物流を実現していかなければ特約店の最も重要な使命である砂糖の安定的な供給が実現できなくなる可能性がある。それぞれが知恵を絞り、時には共同で物流危機に取り組んでいこう」と組合企業に呼び掛けた。

続いて、ジャーナリスト・井上和彦氏による「シュガーロード 現代史における砂糖が果たした役割」と題した講演会を実施。

講演会終了後には、2019年秋の流通懇話会以降中止していた懇親会を4年ぶりに開催。業界関係者間の交流・コミュニケーションの活性化が図られた。