近鉄百貨店は18日、関西の百貨店のなかで最も早く歳暮ギフトセンターを開設した。大阪のあべのハルカス近鉄本店では、センターオープンを前に担当社員15人が法被を着用して売場に勢ぞろい。こぶしを上げながら「がんばろう!」と声をかけて気合いを入れた。同店では12月25日までの69日間、ギフト約1千500点を販売。売上前年比102~3%を目指す。
北村真一・営業政策本部商品政策推進部課長は、今歳暮市場について「コロナが5類となり、消費動向が守りから攻めへと変化している。ギフトにおいても、良いものを贈りたいという気持ちの高まりに期待したい」と話した。
品揃えでは「アフターコロナ」「家庭防衛」「地域創生」をテーマに注力。外出機会の増加に伴い、本店レストランの食事券や年末年始に大勢で集まることを想定した鍋物商材を強化。地方との共同取り組みでは、北海道や高知県と連動した送料無料ギフト、全国13の百貨店と共催するECサイトの商品を展開。物価高騰や送料に対する意識がさらに高まるなかで、ビールやハムなどが関西圏で送料無料になるサービスを前年比1.5倍の30品目に拡充して販売する。