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2025 / 11 / 01 土曜日
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逆光線(コラム)「塩」と上手く付き合う
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

「塩」と上手く付き合う

母が入院して、別宅に住む父の食事の世話をすることになった。血圧が高いので配慮が必要。高血圧の食事に欠かせない「減塩」には仕事柄、人一倍馴染みがあるのにいざ実践となると難しい。

▼ポイントは、食材の味や香りをしっかり引き立たせること。和風メニューなら例えば、だしを利かせると塩分抑えめでも満足度が上がる。体に染みついている味付けの感覚を一つずつ訂正する作業は大変だったが、良い経験になった。改めて食品売場を見渡せば、あらゆる分野で減塩商品が販売されており頼もしく感じる。

▼減塩が必要なのはなにも高齢者世帯だけではない。昨年4月には学校給食摂取基準が改正され、ナトリウム(食塩相当量)が6~7歳児で1.5g未満へ、10~11歳児2g未満へと引き下げられた。「かるしお」を推奨する大阪府の国立循環器病研究センターでは、地域と連携して、学校給食を活用した子どもの適切な食塩摂取の取り組みをスタートさせた。適切な味覚を育てていくことと、保護者を含めた意識改善に努める。

▼塩分に含まれるミネラルは生命維持に欠かせない栄養素だ。ただ減塩と強く主張するのではなく、塩を知り、上手く付き合う知識や食育がもっと世に広まることを願う。

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