11.6 C
Tokyo
11 C
Osaka
2025 / 12 / 05 金曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム森永乳業、ChatGPTを活用した日本初のタレントロボット「平野レミロイド」で営業・商談活動サポート 人材不足解消や楽しさ提供
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

森永乳業、ChatGPTを活用した日本初のタレントロボット「平野レミロイド」で営業・商談活動サポート 人材不足解消や楽しさ提供

森永乳業は、ChatGPTを活用した日本初のタレントロボット「平野レミロイド」を用いたコミュニケーションを通して営業・商談活動などをサポートしていく。

今後はAIロボットの精度を高め、店頭の販促活動など一般消費者とのコミュニケーションツールとしての活用も視野に、全国での活用を目指す。

20日に行われたお披露目会で、新商品「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」のWebCMとともにプロットタイプ(試作品)の「平野レミロイド」を披露した。

チーズ事業部の社員らの会話から生まれたという同ロボットについて、営業本部マーケティング統括部チーズ事業マーケティング部の伊佐地祐子アシスタントマネージャーは「コロナ禍をきっかけに試食販売など、消費者においしさを体験してもらう場がなくなってしまった。少子高齢化に伴う人材不足も懸念されるなか、店頭での販促活動や商談・営業活動などで活用できるロボットの開発に至った」と説明する。

商談を模したデモンストレーション
商談を模したデモンストレーション

「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」は気軽にアレンジもできることから、料理愛好家としての認知が高く明るい印象の平野さんを起用した。

営業本部マーケティング統括部チーズ事業マーケティング部の佐藤裕之部長は昨今の原料高騰など厳しい状況を背景に「こういう時代だからこそ新たなことにチャレンジし新たな価値や体験を生み出すことが重要。AIロボットは単に業務効率を上げるのではなく、効果を検証し、未来に対する気づきを得ることに意味がある」と狙いを語る。

「平野レミロイド」は、料理愛好家の平野レミさんをモデルに顔を3D撮影して作成したシリコン製。

平野さん本人の声で商品紹介のほか、商品から派生する質問の回答や、世間話などのコミュニケーションがとれる。ChatGPTを活用することでより幅広い対応も可能になる。

「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」は、バジルの爽やかな味わいが特長。味付きで、直食やおつまみのほか、魚やパスタなど他の食材と併せて時短料理にも役立つ。

同日に公開したWebCMでは、味付きタイプならではの手軽さを “2秒で料理”と表現し、平野レミさんが2秒の間に商品を伝えている。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点