「ラーメンコンペティション日本2023」 国産麦使用の生中華麺 選りすぐりの72品が競う

生麺類の製造者で組織する全国製麺協同組合連合会(全麺連)は、国内産小麦を使用した生中華麺の品評会「ラーメンコンペティション日本2023」の審査会をこのほど都内で開催。会場には全国から選りすぐりの細麺・中太麺・極太麺など72品(48企業)が勢揃い。にんにく入り麺、きなこ入り麺、ゆで時間15秒の極細麺など個性豊かな面々も注目を集めた。

昨年に続き2回目。開催目的は、国内産小麦の需要拡大や生中華麺のさらなる品質向上。

審査は製粉業界関係者、ラーメン評論家、新たに加わった全国農業協同組合連合会(JA全農)など12人が担当。麺のみが対象で、まずはテーブルに並べられた品々の外観を見比べた後、次々にゆであげられる麺の味わいをスープなしでチェック。外観・食感・風味・用途適正・独自性など8項目を各10点満点で評価した。

スープなしで試食審査 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
スープなしで試食審査

審査員長の製粉振興会の梶島達也理事長は「スープがないだけに、のど越しまで麺の特長がしっかりと感じられる。小麦の種類やブレンド、麺の太さ・細さ・硬さ・柔らかさ、さらには製麺技術で違いが出てくる」と話した。鳥居憲夫会長は「出品数は前年(99点)より減ったものの、参考出品で米粉を使った麺が20点以上集まった。最近はトウモロコシ粉などで作った麺も増えている。将来的に品評会で取り上げれば面白いテーマになる」など展望した。

なお、出品72種の中華麺と参考出品20種の米粉麺は9月13~14日に東京ビッグサイトで行われる「ラーメン産業展 in Japan」で展示。表彰式は10月4日、「第63回全国製麺業者長野大会」(会場:ホテルメトロポリタン長野)の式典において執り行う。

昨年の「ラーメンコンペティション日本2022」では「農林水産省大臣官房長賞」に西山製麺(北海道)の「北海道小麦の生ラーメン」、松本製麺所(東京都)の「麦四重奏」を選定。