オリエンタル酵母工業 埼玉工場を年内閉鎖へ フラワーペースト、滋賀に集約

オリエンタル酵母工業は12月末に埼玉工場(埼玉県新座市)を閉鎖する。埼玉工場で生産しているフラワーペーストをびわ工場(滋賀県長浜市)に移管し、工場を集約。生産効率の改善とコスト競争力の強化を図る。

同社では1964年からパンや菓子などに使うフラワーペーストの製造販売を事業化しており、現在は埼玉工場とびわ工場の2工場体制で生産。1969年建設の埼玉工場は老朽化や立地環境の変化などの課題を抱えていたことから、最適な生産体制を検討してきた。埼玉工場の生産終了にともない同工場の従業員についてはグループ拠点への配置転換を進める。また工場跡地は有効な活用方法を検討するとしている。 

埼玉工場のフラワーペーストの最大生産能力は月産920t。生産一元化後のびわ工場のフラワーペーストの最大生産能力は月産1千500t。びわ工場ではフラワーペースト以外に、かんすいやベーキングパウダーなどを製造している。