ハムギフト新ブランド「伝承の味」 バラエティ強化で若年層開拓 伊藤ハム米久HD

伊藤ハム米久ホールディングスは、バラエティさをより拡充させたギフト新ブランド「伝承の味」を投入し、ギフトの若年層開拓をさらに推し進める。同商品は、ギフトの全体市況が微減傾向にある中、反転攻勢へ「昨年兆しが見えた」(米田雅行常務)とする食肉料理の惣菜ギフトで、ローストビーフを核にハム、生ハム、ハンバーグなどの洋惣菜、豚角煮などの和惣菜を詰め合わせた「これまでなかったギフト」(同社)。環境配慮型の化粧箱も採用し、既存の60歳代以上に、新たな購買層として30~40歳代を開拓し、ギフトの底上げを図っていく。

「伝承の味」は、伊藤ハムギフトの代名詞的ブランド「伝承」を冠した新ブランドとして今中元商戦から投入する。「家族の誰が食べてもおいしい、何を食べてもおいしい」(青木純一マーケティング部長)バラエティの豊富さが魅力。

その単品商品は、低温真空調理のローストビーフ、同ローストポークのほか、JAS特級のスライスハム、生ハムなどの定番ギフトに、洋惣菜はハンバーグや牛肉の赤ワイン煮、和惣菜は若鶏太巻き、豚ばらの味噌煮込みなどで、各商品の組み合わせで税抜本体価格3千~5千円の8SKUを揃えた。

また、同シリーズで採用した化粧箱はリサイクル率の高い段ボールを使用し、箱蓋一体型の折りたたみやすい形状により包材使用量を30%削減させるほか、工場での作業性向上も図っている。

同社は5月30日、伊藤ハム西宮本社で各ブランドの夏季ギフト発表会を実施し担当別に方針を発表。その他の商品は、人気の田崎真也氏監修「至福の洋食」からは低温真空調理で作る豚肉のローストオリーブオイル煮を新発売する。

また、2018年から売上伸長が継続している生肉ギフトもより強化し、今中元から量販店でも販売する。商品は伊藤ハムが運営する食肉店「肉の匠いとう」で扱う黒毛和牛など。加えて、同社の惣菜店「I.T.O.」のギフトを初めて発売するなど、新たな様々な施策でプラスオンを図る。

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