森永乳業は「ビフィズス菌生菌末の製造技術および応用製品の開発」で、同社社員3人が「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した。同社社員の文部科学大臣表彰(旧科学技術庁長官賞含む)受賞は8度目。
文部科学省は、科学技術に関する研究開発、理解増進において顕著な成果を収めた人を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰しており、「科学技術賞(開発部門)」は社会経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った人が対象となる。
受賞した開発は、ビフィズス菌を生きたまま高菌数の粉末状態にして室温で長期間安定化させる菌末製造技術、開発された生菌粉末の各種製品への応用技術を確立するとともに、低出生体重児での本菌末の有用性を明確にし、抗アレルギー作用を有することも示した。
森永乳業は「ビフィズス菌が賞味期限の長い育児用ミルクやサプリメントなどの各種製品で活用されることを可能にし、国内外のより多くの人々の健康に貢献することはもとより低出生体重児の健全な成長を支えることに寄与している」と説明しており、世界30か国以上でビフィズス菌生菌粉末が活用されている。