キャッシュレスと手数料

中学生の息子から小遣いの相談があるという。すべてが値上がりしているので、小遣い増額の要望かと思いきや、現金とキャッシュレスに分けてほしいとのこと。友だちもコンビニや外食の支払いはスマホ決済が主流という。

▼経済産業省の調査によると、22年の個人消費に占めるキャッシュレス決済の比率は36%と過去最高を更新した。クレジットカードや電子マネー、QRコードなどの決済額は111兆円、初めて100兆円を上回った。

▼コロナ禍がキャッシュレス化を後押しし、今後インバウンドが復活すればさらにその流れは加速しそうだ。政府は海外に比べて低いとされるキャッシュレス決済の比率を25年には4割、将来的には8割を目指しており、大阪万博も会場内は原則キャッシュレスとなるようだ。

▼決済手段の多様化は消費者の利便性向上につながるが、クレジットカードの場合、飲食店や中小小売店の手数料率は3%前後とされ、キャッシュレスが増えるほど収益が圧迫される懸念もある。海外よりも高いとされる手数料率の見直しも必要だ。

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