アークスの2023年2月期の連結業績は、売上高が前年比1.7%増の5千662億円となり、「収益認識に関する会計基準」の適用後で過去最高を更新した。売上総利益は前年比3.1%増の1千418億円となったものの、電気料金高騰に伴う水道光熱費など販管費の大幅な増加をカバーしきれず、営業利益148億円(前年比6.9%減)、経常利益164億円(同5.0%減)、当期純利益99億円(同3.5%減)となった。
既存店売上高は前年比1.0%増加。コロナ行動規制の緩和が逆風となり客数が1.6%減少した一方で、客単価は2.7%の上昇となった。販売価格上昇の影響で、1点単価は4.0%の上昇となったが、1人当たり買い上げ点数は1.3%の減少となっている。
営業面では、PB商品として位置付ける「CGC商品」の販売を強化した。アークス設立20周年記念事業としてオリジナル弁当の販売やカード会員へのポイント還元キャンペーンなどを実施したほか、新日本スーパーマーケット同盟による共同販促、オリジナル商品の開発などにより他社との差別化、コスト削減を図った。
店舗展開では、「スーパーアークス千代台店」(道南ラルズ)など2店舗を出店する一方、22店舗を改装した(内、8店舗は業態変更)。前期末のグループ合計店舗数は373店舗(2店舗減)となった。
2024年2月期は「価値変容の時 インフレに挑戦 新価格体系の移行で幸福な生活を創出す。」を経営方針に掲げ、CGC商品の更なる拡販、新基幹システムの利活用、スーパーアークスへの業態変更を促進する。連結業績は、売上高5千820億円(前年比2.8%増)、営業利益148億円(同0.2%減)、経常利益162億円(同1.5%減)、当期純利益99億円(同0.0%増)を目指す。