コカ・コーラシステムは「アクエリアス」ブランドから、甘すぎるといったスポーツドリンクの不満点の解消を図った新・水分補給飲料の開発に漕ぎつけ、高まる日常生活での水分補給ニーズへの対応を強化していく。
商品名は「アクエリアス NEWATER(ニューウォーター)」(500mlPET)。
糖質とカロリーをゼロに抑えながら、水よりも素早く長く体内にしみわたり、水よりも優れた水分補給ができるように設計されている。17日、新発売される。
4日発表した日本コカ・コーラの川瀬保菜未マーケティング本部スポーツ事業部シニアブランドマネジャーは「“スポーツドリンクはスポーツ時に飲まれる”という常識を覆し、日常の水分補給シーンで水のように飲まれるアドバンスドハイドレーション(進化した水分補給飲料)へと『アクエリアス』ブランドを進化させていく」と語る。
水分やミネラルを効果的に体内へ浸透させるために必要としてきた糖の代わりにアミノ酸を用いる技術を独自に開発した点がポイント。
一般的に、スポーツドリンクは水分とミネラルとともに糖分を含み、糖分には小腸でのミネラルと水分の吸収を促進させる働きがあるとされる。
このようなメカニズムから、効率的な水分補給にスポーツドリンクは適しているものの「糖質やカロリーが気になるというジレンマが長年存在していた。当社調べでは“スポーツドリンクを飲みたくないと思う理由”に“糖分が多すぎる”と“甘すぎる”が上位に入った」といった不満点が存在している。
これを解消すべく、アミノ酸を用いる技術を独自開発し「水よりも早く体内にしみわたる優れた水分補給の機能を持ちながら、糖質・カロリーゼロで甘さひかえめの無糖クリアレモンフレーバーという従来の製品にはない新しい味わいに仕立てることができた」という。
「ニューウォーター」では、水・無糖茶・フレーバーウォーター・スポーツドリンクでは取りきれていない、糖質ゼロ・カロリーゼロと優れた水分補給効率の性質を兼ね備えた新市場を開拓していく。
「糖質やカロリーが気になりスポーツドリンクを控えている方だけではなく、日常の水分補給でお茶や水を飲んでいる方にも手にとっていただきたい」と語る。
食塩相当量は100ml当たり0.1gで熱中症対策飲料としても訴求していく。
全国清涼飲料連合会が制定した「熱中症対策」表示ガイドラインによると、ナトリウム濃度として、少なくとも、飲料100ml あたり40~80mgを含有する清涼飲料水を熱中症対策飲料と定める。この40~80mgの値は厚生労働省HPのマニュアル記載の値に基づき、食塩相当量として0.1~0.2gとなる。
コミュニケーション施策としては、広瀬アリスさんが出演する新TVCMを放映するほか、トライアル獲得のためのキャンペーンを展開していく。