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加藤産業「総合食品展示会」 消費マインドとらえ売場提案

加藤産業は15~17の3日間、神戸市の神戸国際展示場で「第125回 春季加藤産業グループ総合食品展示会」を開いた。来場は事前登録制で全国の得意先約3千400人が登録。メーカー407社が出展した。内訳は加工食品195社、低温・業務用100社、酒類112社。

オリジナルブランドのKanpyコーナーでは、春の新商品や売れ筋商品を試食とともに紹介。韓国ジャバンのりは納豆と一緒に豆腐にトッピング。「いろいろなメニューに使えることを知ってもらいたい」(乾物部)。また、新商品の中で特に力を入れる「カンピー・ザ・プレミアム」の「3種のいちごジャム」と既存の「手造りジャムいちご」は食べ比べを勧めた。担当者は「果実のこだわり(プレミアム)と、製法のこだわり(手造り)の違いを味わってもらいたい」と話していた。

メーカーとのコラボメニューも多く並んだ。兵庫県手延素麺協同組合はカンピーのパイン缶とキムチに、ごま油を加えトッピングした「ビビン麺風そうめん」を提供。「家庭にある材料で簡単にできるので、家族で楽しめる」とアピールしていた。

ソリューションコーナーでは価格改定を背景に変化する消費マインドに向けた“ちょうどいい”売場を提案。アクティブ、こだわり、節約といったキーワードを組み合わせ具体的な売場を作ることで、分析に基づいた提案力を示した。地域メーカーの商品を集めた「地域元気&こだわりメーカー」のブースには49社が出展。山中謙一専務は「地域で掘り起こした商品を全国で販売していくことが、われわれの強い提案力につながる」と力を込める。

低温食品では、昭和レトロと令和のインスタ映えを意識した惣菜を企画。ケイ低温フーズの担当者は「高くても気に入ったものは購入する傾向が強い。アッパーな商材をいかに売り込むかが大事」と強調していた。

山中専務「価値訴求に力」

山中謙一専務(加藤産業)
山中謙一専務(加藤産業)

山中専務は会見で、昨今の消費動向などについて次の通り語った。

価値訴求でしっかりと認知度を高めようとする商品、その一方で価格訴求の商品がある。われわれとしては買い回りのわくわく感や楽しさを反映できる売場を作るため、しっかりと価値訴求の方を提案していくことが重要だと考えている。買上点数が減っているのをどう回復させるか。数値的なデータとともに、売上、利益を上げる営業提案を進めている。

価格改定に抵抗感の強いところもあるが、今は全部が値上げで、消費者もある程度の覚悟ができている。足並みを揃えて上げることを推し進めているが、首都圏より関西圏の方が少しバラつきが出ている気がする。メーカーと一緒になって是正、適正価格での販売のお願いを続ける。

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