10.8 C
Tokyo
16.6 C
Osaka
2025 / 12 / 20 土曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料昨年比33倍の売上を記録!「日東紅茶」の新春福箱 ヒットの裏側には“ファンとの共創”

昨年比33倍の売上を記録!「日東紅茶」の新春福箱 ヒットの裏側には“ファンとの共創”

 三井農林は昨年8月から「日東紅茶」のブランドエッセンス〈TEAの「もっと」を創り出そう。〉を掲げ、ファン(顧客)との共創強化に取り組んでいる。

 具体的には公式オンラインショップ「日東紅茶TeaMart」および「日東紅茶ポイントアプリ」、「公式SNS」などを介したアンケートやオンラインのファンミーティングなどにより顧客とコミュニケーションをとりながら商品やイベントなどの様々な企画に顧客の意見を反映している。

 日東紅茶公式オンラインショップを管轄しているDtoC営業室の加藤翼さんは「『日東紅茶』ブランドではファンとの共創がテーマになっており、ECとSNSを通じてお客様の声を聞きながら、さまざまなニーズに対応している。その1つが福箱で、福箱もお客様の声や購買行動を受けてブラッシュアップさせた」と語る。

日東紅茶お楽しみギフトセット(2500円)を案内する加藤翼さん(右)と河西夏実さん
日東紅茶お楽しみギフトセット(2500円)を案内する加藤翼さん(右)と河西夏実さん

 福箱とは公式オンラインショップ「日東紅茶TeaMart」で毎年新春に発売するもので、今年はよりファンの声に耳を傾けて商品の中身を充実化した。

 DtoC営業室の河西夏実さんは「昨年はお得感のある企画として喜んでいただいたことから、今年はよりパワーアップさせたいと考えた。特に1万円の福箱には力を入れており、昨年はインスタント商品中心だったところ今年はティーバッグも加え、商品数を増やしお得感を感じてもらえるようにした。」と説明する。

 この結果、1万円の福袋がネットニュースに取り上げられる等、SNSでも話題となり、売上げが急拡大。1月の販売期間、前年同月比33倍の伸びを記録した。想定以上のヒットに、DtoC営業室も対応にてんてこ舞いだったという。

 「販売後、お客様の声を調べていると、詰め合わせ商品を友人にシェアして楽しむような動きや「おうちドリンクバー」を楽しむような動きもあり、会員・非会員にかかわらず、たくさんの方にお喜びいただいた施策となった。来年はさらにお喜びいただけるような内容に磨きをかけていきたい」(加藤さん)と意欲をのぞかせる。

「日東紅茶お楽しみギフトセット(2500円)
「日東紅茶お楽しみギフトセット(2500円)

 福箱に続き、ファンの声をもとに開発したのが公式オンラインショップ「日東紅茶TeaMart」での初の試みとなる「日東紅茶お楽しみギフトセット」だ。

 ファンとの共創を目的に定期的に実施しているアンケートの結果、「“自分が普段愛飲しているものを大切な方にも贈りたい”」という声があったことから、「化粧箱に入れたギフトを用意したほうがよいと考えた」という。

 このギフトセットは昨年12月から3月31日まで販売している。「新生活応援や、身近な方に日頃の感謝を伝えたい、大切な人に贈りたいという方にぜひ」(河西さん)とのこと。

 また、商品開発だけではなく、ファンの皆様に楽しみながら商品を選んでいただけるようなコンテンツも用意。

 例えば、ミルクとけだすティーバッグという商品に対するファン度を診断し、診断結果に合わせた商品を提案する「ミルとけ沼り度診断」や、オンライン工場見学チケットがセットで付いてくる商品の販売など、ライトなファンの方からコアなファンの方まで楽しんでいただけるような仕組みづくりを推進している。

 「今後もそうしたお客様の声を反映させた商品開発や、お客様と双方向コミュニケーションをとれる機会を増やし、お客様と一緒に楽しみながらブランドへの愛着を醸成していきたい」考えだ。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。