国分西日本は2月21日、中四国エリア春季展示商談会を広島県立産業会館で開いた。春の開催は3年ぶり。得意先約400人が来場し、メーカー510社が約5千250アイテムを出品した。出展メーカーの内訳は食品140社、酒類70社、低温150社、企画コーナー150社。
入口では23年上期のポイントやキーワードに沿った未来予測を掲示したほか、グループの“共創圏”の事例や流通向けの機能提案を紹介した。
エリア独自の提案ブースでは中四国の各支店がイチ押し商品約280品を紹介。山陰支店は「めっちゃ甘いおさしみ醤油」、四国支店は半田手延麺の「ふしめん」などを売り込んだ。四国支店の担当者は「産地以外ではあまり流通していないが、サラダや汁物など通常とは違う食べ方を紹介し、夏場以外の消費拡大を図りたい」と話していた。卸事業部は「瀬戸田レモン生クリームパン」(ヒロカワフーズ)、「バトウ豚骨ラーメン」(吉寅商店)など地域卸のオリジナル商品を集めた。
また、地域商材の開発や販売を行うshikokuブランド、地域商社やまぐちなどがブースを展開。小売価格を100円台に設定した甘酒やプリン、一般流通していない蔵元の限定日本酒など、スーパー向けに価格や販売方法を工夫した商品をアピールした。「コロナ禍で土産物需要が落ちており、量販店向けの商品を増やし、販売チャネルを広げたい」(地域商社やまぐち)。
このほか、伝染病で主原料が不足する中、様々な種類の芋から作った焼酎44品、選択の幅が広がっているプラントベースフード200品などを揃えコーナー化、関心を集めていた。