外食・中食・小売の販路拡大をサポートする商談展示会「フードスタイル in Kansai」が1月25・26の両日、インテックス大阪で開催。東海エリアを地盤とするメーカーもブースを出展し、自慢の商品をアピールした。新幹線では、名古屋駅から東京駅まで約1時間40分かかる一方、名古屋駅から新大阪駅まで約50分。新名神高速道路は27年に全面開通を予定するなどアクセスがさらに良くなる見込みで、今後の販路拡大に向け関西エリアが注目されている。
世界で初めて「こめ油」の低温抽出法の開発に成功しているほか、健康食品などに活用できる自然素材などを展開している愛知県一宮市のオリザ油化は、主力の「こめ油」をはじめ、機能性表示食品の「オリザのえごま油シリーズ」、かけるだけでおいしさがアップするオーラルケア素材「花椒オイル」、さわやかな香りのゆず油とバランスの良いこめ油を混ぜた「ゆず玄米油」などを紹介した。
「オリザのえごま油シリーズ」は、「LDL(悪玉)コレステロール値低下作用」と「高めの血圧を下げる」機能性表示の届出が受理されている商品。OEMでは、消費者庁への届出に必要な資料の作成や、届出内容・文言確認・ラベル表記へのアドバイスなど製品づくりから機能性表示食品の届出まで一貫してサポートする。
さらに、会場ではスタッフが「こめ油」についてのセミナーも行った。岐阜大学との共同研究では「こめ油を使った天ぷらがキャノーラ油の天ぷらに比べ吸油量が約10%抑えられヘルシーで、調理30分後でもサクサク感があることが試験によって初めて分かった」などと説明した。
発酵食品や甘酒などを展開する岐阜県のコーセーフーズは、チャック付き袋で簡単にぬか漬けができる「熟成ぬか床」をはじめ、その進化系「ラップdeカンタンぬかチューブ」などを紹介した。
「ぬかチューブ」は、ラップにお好みの具材と包んでおくだけ。手が汚れず、手入れも必要ない。食べたい分だけ切り分けて食べられる。チューブ1本できゅうり約7本分が漬けられる。
醤油やつゆ、たれなどを展開する三重県津市の下津醤油は、「丸大豆醤油」「だし醤油」をはじめ、玉子焼きの味付けに「たまご焼き自慢になりました」、卵かけごはんにかける「たままんま」などを紹介した。
昨今では、コロナ禍で減少していた業務用の小袋タイプのオリジナル調味料のOEM商品が好調なことを受け、5gから1kgまでフィルム生産ができる機械を導入。飲食店などで一度に使用する際などに活用でき、調理工程を簡略化し省人化につながる。また、100㎏の小ロット生産にも対応しており、長年のノウハウを生かしたオリジナルの調味料を提案している。
メーカーの担当者は「東海エリアから関西へは新幹線や車でも1日で往復できる距離で、商圏も大きく、今後の広がりに期待したい」と話している。