14.8 C
Tokyo
16.8 C
Osaka
2026 / 02 / 22 日曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料幻のコーヒーと呼ばれたトラジャコーヒー 発売45周年に真のサステナブルコーヒー「トアルコ トラジャ」を訴求強化 キーコーヒー
KNOWLEDGE WORK 20260303

幻のコーヒーと呼ばれたトラジャコーヒー 発売45周年に真のサステナブルコーヒー「トアルコ トラジャ」を訴求強化 キーコーヒー

 キーコーヒーは今年発売45周年を迎えたスペシャルティコーヒー「トアルコ トラジャ」を年間通じて真のサステナブルコーヒーとしてアピールしていく。

 トラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島トラジャ地方だけで栽培されるアラビカ種のコーヒー。かつて「セレベス(スラウェシ)の名品」と謳われ、第二次世界大戦の混乱の中、市場から姿を消したことから「幻のコーヒー」とも呼ばれている。

 キーコーヒーは、トラジャコーヒーを復活・発展させるべくトラジャ事業を展開。1970年代から山奥の未開の地に道路を敷設するなどインフラの整備や雇用を創出するなどして関わり、インドネシア現地の協力生産農家とともにトラジャコーヒーを作り続け、現在では「トアルコ トラジャ」として展開している。

 SDGsの取り組みとしてサステナブルコーヒーや認証コーヒーに注目が集まる中、「トアルコ トラジャ」はキーコーヒーがインフラ整備の段階から地元民とともに汗を流し、現在もキーコーヒーの現地法人トアルコ・ジャヤ社に社員を派遣するなどして産地と地元に密着しているという点で、真のサステナブルコーヒーと言える。

1月27日、「トアルコ トラジャ 45周年記念カフェ」で取材に応じたキーコーヒーの菊地恵一マーケティング本部市場戦略部長(右)とマーケティング本部市場戦略部市場戦略チームの五十嵐香菜子氏
1月27日、「トアルコ トラジャ 45周年記念カフェ」で取材に応じたキーコーヒーの菊地恵一マーケティング本部市場戦略部長(右)とマーケティング本部市場戦略部市場戦略チームの五十嵐香菜子氏

 今年は、SDGsを切り口にこの点を強調して「トアルコ トラジャ」を訴求強化していく。

 その第一弾として、1月27日から2月5日の期間、東京ドーム(東京都文京区)で開催される「テーブルウェア・フェスティバル2023 ~暮らしを彩る器展~」で「トアルコ トラジャ 45周年記念カフェ」を出展している。

 オープン初日、取材に応じた菊地恵一マーケティング本部市場戦略部長は「『KEYCOFFEE』の認知率は8割を超えるが『トアルコ トラジャ』の認知率はそれに及ばず、『トアルコ トラジャ』の認知率を上げていくのが第一の目標」と語る。

 45周年記念カフェでは、トラジャ地方の自然豊かな環境や、唯一無二の味わいを支える品質へのこだわりなどをパネルで紹介。
 3本の動画も放映し、そのコンセプトについてマーケティング本部市場戦略部市場戦略チームの五十嵐香菜子氏は「SDGsには5つのPのキーワードがあり、そのうちのPeople(人)・Prosperity(豊かさ)・Partnership(パートナーシップ)3つに着目した動画になっている。我々の活動を現地の住民の方に語っていただくインタビュー形式の動画に仕立てられている」と説明する。

「トアルコ トラジャ 45周年記念カフェ」で放映される動画と展示パネルの一部
「トアルコ トラジャ 45周年記念カフェ」で放映される動画と展示パネルの一部

 トアルコ・ジャヤ社が経営するパダマラン農園では、収穫されたコーヒーチェリーは脱肉・発酵・水洗・乾燥・機械選別を経て最後は人の目による手選別工程へと回される。

 第1話は「美味しいコーヒーは厳しい環境でこそ育まれる」と題し、手選別場の従業員にフォーカス。
 第2話では、地域の豊かさに着目して、生産者の目線でコーヒー事業の維持・発展のために45年間継続している取り組みを紹介し、第3話では、地域の枠を越え、産学連携でコーヒーの未来を守っていく国際的な取り組みを伝える内容となっている。
これらの動画は今後SNSでも広めていき、SDGsへの関心が比較的高いとされる若年層をコミュニケーションターゲットに定める。

 キーコーヒーのコミュニティサイト「Coffee Fan Club」も活用。現在約3万7000人に上る登録者に向けて、昨年末に開設した「トアルコ トラジャ ルーム」で「トラジャアンバサダー」を目指す活動への参加を呼びかける。

 「トラジャアンバサダー」とは、10月1日の「国際コーヒーの日」に向けて「トアルコ トラジャ」の魅力を世に広めていく伝道師で、8月頃に認定テストを予定している。

 「トラジャアンバサダー」に選ばれると、「トアルコ トラジャ」が1年分プレゼントされるほかイベントやセミナーにも招待される。

 家庭用商品や業務用商品でもアピールしていく。

昨年末に開設した「トアルコ トラジャ ルーム」で「トラジャアンバサダー」を目指す活動への参加を呼びかける。
昨年末に開設した「トアルコ トラジャ ルーム」で「トラジャアンバサダー」を目指す活動への参加を呼びかける。

 家庭用では、店頭での動画放映やサステナブルコーヒーコーナの提案を検討。
 業務用の取り組みの1つとしては、約120店舗ある「トアルコ トラジャマイスター認定店」に向けて「トアルコ トラジャ」に特化した企画や初収穫した「トアルコ トラジャ」を認定店限定で提案するといった活動に注力していく。

 なお同社は1000人を対象に 2021年12月から2022年1月かけて調査を実施したところ 「KEYCOFFEE」の認知率は8割を超えた一方、「トアルコ トラジャ」認知率はそれに及ばないことが判明した。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。