3 C
Tokyo
8.7 C
Osaka
2025 / 12 / 14 日曜日
ログイン
English
加工食品冷凍食品ヤヨイサンフーズ 基幹クリームコロッケ強化 「イートベジ」品質向上

ヤヨイサンフーズ 基幹クリームコロッケ強化 「イートベジ」品質向上

ヤヨイサンフーズは、2023年春に向け、基幹カテゴリーのクリームコロッケを強化するほか、プラントベースフード(PBF)「イートベジ」の品質向上などを図る。このほど発表会を開き、大西宏昭社長は「従来通り『価値の創造』と『感動と信頼の創出』を開発コンセプトに掲げ、中食・給食・施設など幅広い業態に向け付加価値ある商品を提供していく」などと述べた。

今期業績について、大西社長は「4~12月累計の売上高は106%と前年を上回っているが、想定を超えるコスト高が続き利益は厳しい状況」とし、「23年3月からNB425品目を5~15%値上げする。PBについても並行して価格改定を交渉させていただく」などと話した。

今春に向け1月1日から新商品・リニューアル品28品を発売した。なお、昨年自社に味覚センサーを導入。より理想的な味わいのバランスを追求した。

大西宏昭社長(ヤヨイサンフーズ)
大西宏昭社長(ヤヨイサンフーズ)

開発の重点テーマは4つ。

①「基幹カテゴリー」の強化として、業界トップシェアのクリームコロッケをブラッシュアップ。総菜購入時のニーズに応えるべく、品質志向に対しては「シルキーデリクリームコロッケ(国産紅ずわいがに入り)75」など2品をリニューアル、「同(駿河湾産桜海老入り)75」を新発売。一方の価格志向(値ごろ感)に対しては手ごろな「(袋)なめらかクリーミィコロッケ(かに入り)」などを提案する。

②「給食市場に向けた商品拡充」では、WITHコロナで回復しつつある産業給食向けを強化。ボリューム感やひと手間の付加価値、原料産地にこだわり、「気仙沼産マグロのマスタードカツ100」などをラインアップする。

③「拡大市場に向けた商品の強化」として、PBF「イートベジ」(2019年発売)の大幅な品質向上を推進。主力の「同 大豆ミートのハンバーグ80R」と「同 大豆ミートのハンバーグ(デミグラス風)R」は原料の見直しなどで食べ応えがアップし、味・風味も向上させた。前者には利用しやすい新規格「同60」を追加。

④「人手不足に配慮した商品への取り組み」は、やわらか食「ソフリ」を中心に提案。特に簡便調理への対応として、自然解凍に対応した「魚ムース」「肉ムース」などの訴求を強化する。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。