8.5 C
Tokyo
7.8 C
Osaka
2025 / 12 / 15 月曜日
ログイン
English
加工食品冷凍食品創業50年余で最大のチャンス! 高級冷凍食品を牽引 SL Creations

創業50年余で最大のチャンス! 高級冷凍食品を牽引 SL Creations

「いまは日本中の誰もが認める高級冷凍食品の時代。当社は小規模ながらもそのトップをアタマ一つ抜けて走っている。創業50年余りで最大のチャンス」と語るのはSL Creations(SLC)の佐藤健社長。「最高峰の冷凍食品」と銘打った「Z’s MENU(ジーズメニュー)」を筆頭に注目を集めているが、2023年も外販(百貨店・スーパーなど)で新規顧客を開拓しながら、約1万人で構成する販売員(シュガーレディ)組織との相乗効果を図っていく。

このほど「全社合同マネージャーミーティング」を本社で開き、23年の基本方針を説明した。近年の市場動向について、佐藤社長は「当社は創業当時から冷凍食品がもっとも安全でおいしい食品であると訴え続けてきた。これは全国20万世帯のSLCユーザーには伝わっていたと思うが、それ以外の方々にはなかなか理解されてこなかった」とした上で、「しかしながら、その価値はコロナ禍の3年間で日本中に認知された。主婦以外の男性、若者、一人暮らしの女性、富裕層らが新規ユーザーとして流入した効果も大きい。加えて、『Z’s MENU』の貢献もあったと思うが、1千円、2千円、3千円などの高級冷凍食品が台頭。ディナーの主役となることも珍しくなくなった」と述べた。

また「この状況はわれわれにとって大きなチャンス。すべての層の方々に当社製品(年間約1千品目)の価値を伝え、利用していただくようにしたい」と展望。多彩なコンセプト商品による外販でトライアルの喚起と既存品への誘因を図り「SLC最大の宝であり最強の武器である1万人の既存組織をさらに輝かせていきたい」とした。

23年は二つの新ブランドを立ち上げ百貨店・スーパーなどでも外販する。一つ目の「Wise days」は、20代後半~30代の独身女性をメーンターゲットとした。レンジ10分の簡単調理。各国・地域の味わいをアレンジしたスープに、国産の春雨を合わせた。2月に日本の「牡蠣レモン」、タイの「トムカーガイ」など、3月にフランスの「ブイヤベース」、シンガポールの「ラクサ」など合計12品を発売する。容器をすべて冷凍耐性のある紙素材としたこともポイント(特許申請を準備中)。また男性をターゲットに「Men’s Startup Meal Kit」を投入。著名料理家の福本陽子氏が監修し、便利な冷凍食材と調理方法などが載ったリーフレットを同梱した。二次元コードから動画も用意。1月に「特製黒トリュフハンバーグ」、3月に「魚介の旨みたっぷりフィデウア」を販売開始しその後もコンスタントにメニューを追加する。

なお「Z’s MENU」は現在約30企業で販売されている。今後も「ちゃんぽん」「ふかひれの姿煮」「ふぐ雑炊」「パエリア」「ボルシチ」「フレンチトースト」などを開発予定。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。