8.3 C
Tokyo
6.2 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
トップニュースサントリー ビール事業60周年 あくなき挑戦掲げ集中投資 「プレモル」全面刷新へ

サントリー ビール事業60周年 あくなき挑戦掲げ集中投資 「プレモル」全面刷新へ

前身の寿屋創立から今年で102年となるサントリーでは、ソーダなどで割って飲む「ビアボール」を昨年に投入し新需要を開拓。機能系ビール「パーフェクトサントリービール」(PSB)も昨秋の刷新で勢いづく。そして今春には、プレミアムビール市場を牽引する「ザ・プレミアム・モルツ」を全面刷新。ビール参入から60周年を迎える今年も、あくなき挑戦を続ける。

「サントリーはこれまでも失敗を重ねながら、画一的ではないビールの楽しみ方に挑戦してきた。63年に寿屋からサントリーとなり、ビール事業に再挑戦してから60年の節目。勝負の年にファンを増やすべく全社一丸で挑戦する」。12日の事業方針説明会で、鳥井信宏社長が宣言した。

業務用の回復が進んだ昨年のビール市場は、前年比推計114%。同社の出荷数量は126%と市場を上回った。

21年発売のPSBは、10月のリニューアル後、業家連動施策が奏功し、伸びが加速。「ビアボール」も業務用に続き11月からは家庭用を発売。20~40代の支持を得て、ビールの可能性拡大へ手応えをつかんだ。今年は、ビールカテゴリーにマーケティング投資を集中。発売20年を迎える基幹ブランド「プレモル」を全面リニューアルする。

華やかな香りと深いコクをより高めるため、素材や製法を見直した。

「重要原料であるダイヤモンド麦芽は香りに強い特性があり、皮の部分にそれが多く含まれることが分かった。日本の精米技術に着目し、皮だけを取り除くことで『磨きダイヤモンド麦芽』を生み出した」(常務執行役員ビールカンパニー生産研究本部長・川崎慎吾氏)。コクを高め、アロマホップの華やかな香りを一層楽しめるようになったという。

「プレミアムに求めるお客様の価値は時代とともに変遷。選ぶ際に重視する点も、外面的なステータスから内面的な自信と誇りに変わってきている」(取締役常務執行役員ビールカンパニー社長・西田英一郎氏)とみて、パッケージも装飾的なものから、しなやかさや躍動感を感じられるデザインに刷新。プルタブにブランドカラーのブルーを採用した。

プレモルブランドでは、新規ユーザーが拡大する「香るエール」、“最高峰”と位置付ける「マスターズドリーム」も刷新。計3品を2月28日からリニューアル発売する。

コロナ禍で外食の特別感が増すなか、「神泡品質」の飲食店から魅力を伝えるコミュニケーションを強化。昨年から再開した工場見学や、オンラインで展開するバーチャル型の「冒険型ビール工場体験」を通した品質訴求活動にも取り組む。

今年のビール販売計画は、家庭用・業務用合わせて前年比121%。

「(近年の傾向として)定番が前年を超えづらく、限定品、新製品が全体を押し上げている。定番であるプレモルのリバイタライズで、市場を上回ることを目指す」「10月には酒税改正(ビール減税・新ジャンル増税)もあるが、今の物価高、給料が上がらないなかでアゲンストのカテゴリーになる可能性もある。しっかり市場を見ながらやっていきたい」(西田氏)。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。