カリフォルニア産アーモンド 25年ぶり作付減少 背景に中国需要縮小

米カリフォルニア州では、世界最大の生産量を誇るアーモンドの作付面積が25年ぶりに減少した。現地の調査会社LandIQのレポートで分かった。

カリフォルニア産アーモンドはくるみなどほかのナッツと並んで、ひと頃まで中国の旺盛な需要に支えられ高値相場が続き、作付面積が急拡大した。ただ、18年ごろからの米中貿易摩擦を契機として中国需要が減少に転じたのを背景に、作付拡大にもブレーキがかかった。

同レポートによれば、22年8月31日時点の総面積は164万エーカー(ac)と推定され、前年同期から約2万ac減少。また19年以前に木が植えられ、すでに収穫実績のある農園の面積は3ac増の134万acと増加した一方、未収穫の農園は5.9万ac減の29.4万acと減少した。

カリフォルニア・アーモンド協会のリチャード・ウエイコットCEOは「(今回のレポートは)今後1年間、カリフォルニア・アーモンドの作付面積が減少傾向にある可能性を示している」としたうえで、データにまだ反映されていない秋以降の減少分は4月に米農務省が発表する推定値で明らかになることを説明している。

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