TOKIOがPRする「沖縄コーヒープロジェクト」とは? 城島茂・国分太一・松岡昌宏が出演するドキュメンタリー動画も配信

 ネスレ日本は、沖縄県で国産コーヒーの大規模栽培に挑む「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」の PR アンバサダーにTOKIO の城島茂さん・国分太一さん・松岡昌宏さんを起用するとともに沖縄で撮影しTOKIO3人が出演するドキュメンタリー動画を12日から順次配信している。

 プロジェクトの主な目的は、物流コストが足かせとなり価格競争力が低下している沖縄県農産物の課題解決にあり、TOKIOの知名度の力を借りて情報発信を強化しプロジェクトを推進していく。

 12日、アンバサダー就任発表会で冒頭挨拶したネスレ日本の髙岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システム・ギフトボックスビジネス部部長は「プロジェクトでは沖縄県の1次産業の課題解決や産業の育成を目指し、耕作放棄地・高齢化による後継者不足・農作物の競争力低下といった課題解決に向けて支援している」と説明する。

プロジェクトの概要を説明するネスレ日本の髙岡部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
プロジェクトの概要を説明するネスレ日本の髙岡部長

 2019年のプロジェクト発足後、農作業などの実務を担う沖縄SV(エスファウ)が名護市の農地でコーヒーの苗木を移植・栽培を開始。

 以降 3 年間、地元住民や農家との連携を広げ、現在では沖縄本島と離島(石垣島、宮古島)の農地、沖縄県立北部農林高等学校、琉球大学の研究農園の合計 11 カ所で累計約 6500 本(4月末時点)のコーヒー苗木の植樹を終え、22 年冬からの初収穫に向けて順調に生育しているという。

 「中長期計画は、沖縄県産のコーヒー豆やコーヒー製品を新たな特産品として製品化。そのための第一ステップは沖縄の土壌、気候に適した品種や栽培方法の確立。第二ステップは現地でのコーヒー豆の収穫体験や飲用体験。第三ステップはイベントでのコーヒー提供や沖縄県内でのお土産の販売。第四ステップは全国向けに、幅広いチャネルでの商品販売を目標にしている」などの計画も示した。

コーヒー栽培する沖縄の農場 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
コーヒー栽培する沖縄の農場

 プロジェクトは、コーヒー生豆のサプライチェーンを継続的に改善することを目的とした世界的なプログラム「ネスカフェ プラン」の一環。

 発表会では「ネスカフェ プラン」の活動内容と再生農業を推進することを最大目的とした「ネスカフェ プラン2030」も紹介された。

 「ネスカフェ プラン」の一例としては、ベトナムでの灌漑技術の効率化による節水や生産コストの低減やメキシコで品種改良の取り組みによって生産効率を50%以上上げた事例などが挙げられた。

 「ネスカフェ プラン」は、ネスレが中南米・アフリカ・アジアの計15か国で行っているもので、ネスレが派遣する230人以上の農学者が10年から20年末の時点で累計毎年90万以上のコーヒー生産者に対するサポートを実施。これまでに提供したコーヒーの苗木は2億5000万本に及ぶ。

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