三島食品 ロングセラーに新機軸 瓶の「青のり」、「わかめ」は減塩

三島食品は「青のり」のビン入りを発売した。同商品は原料であるスジアオノリの収穫量が激減したことから、20年の6月に休売。その後、同社は広島県福山市の自社施設でスジアオノリの陸上養殖を始めた。必要な量が確保できるようになったため、昨年11月に販売を再開。このほど、以前から要望のあった卓上用を商品化した。

「青のり」は1971年に発売し、業界シェアトップのロングセラー商品に育った。今回のビン入りは年間1万6千ケース、約1千万円(出荷ベース)の販売を目指す。

また、同社は同じくロングセラーの「炊き込みわかめ」に、減塩タイプを投入した。レギュラー品より25%塩分を抑えた。学校給食の「わかめごはん」から始まった同商品は、現在では醤油風味や鮭入りなど9種類をそろえる。

減塩タイプの「炊き込みわかめ」(三島食品) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
減塩タイプの「炊き込みわかめ」(三島食品)

同社では「使用用途に応じて『選べる炊き込みわかめ』としてニーズに応えていきたい」としている。「減塩」の販売目標は8千ケース、約4千300万円(出荷ベース)とした。

なお、同社では「青のり」の復活と、51周年を記念したプレゼントキャンペーンを12月末まで開催している。