6.7 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 02 / 04 水曜日
ログイン
English
その他企業活動「まだ食べられるのに…」にメス 納品期限超過のネスレ商品販売へ「食品ロス削減ボックス」

「まだ食べられるのに…」にメス 納品期限超過のネスレ商品販売へ「食品ロス削減ボックス」

食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品ロスを極力減らすための新たな取り組みが、「キットカット」など納品期限超過のネスレ商品で17日に開始された。

納品期限とは食品業界の商慣習として取り決められている取引条件の一つで、製品を出荷できる期限が製造日・製造月からの経過期間によって設定されている。たとえば賞味期限12か月の場合、出荷可能期間は3分の1ルールでは4か月、2分の1ルールでは6か月となり、期間を過ぎた商品は返品されたりする。

ネスレ日本では、過剰在庫が発生しないように需要予測し製造計画を立てているものの「納品期限超過商品を完全に防ぐことは難しい状況になっている」と高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長は語る。

納品期限は流通企業によって異なることから、ネスレ日本は納品期限超過で戻された商品を別の流通で販売してもらえるよう営業活動を行っているほか、フードバンクや子ども食堂などに寄贈したりしている。

みなとく公式サイトからスマホで購入(食品ロス削減ボックス)
みなとく公式サイトからスマホで購入(食品ロス削減ボックス)

今回は、そのような取り組みをした上で最終的に廃棄せざるを得ない商品を極力減らすべく無人販売機の運用を開始した。

無人販売機は「みんなが笑顔になる食品ロス削減ボックス」と称し、ベンチャー企業のみなとくが開発したシステムが導入されている。

ボックスは、家庭用冷蔵庫と同じ電圧100Vで稼働し、冷却システムとセキュリティーシステムを備え、消費者はスマホを使って利用する。

みなとくの公式サイトからスマホで商品を購入すると、登録したメールアドレスにワンタイムキーが送られる。

次に、ボックスのQRコードを読み取りワンタイムキーを入力するとボックスのロックが解除され商品を受け取ることができる。なお、受け取り時の不正防止のため、ボックス上部にはカメラが備え付けられている。

販売されるネスレ商品。上部にカメラが備え付けられている(食品ロス削減ボックス)
販売されるネスレ商品。上部にカメラが備え付けられている(食品ロス削減ボックス)

廉価販売が目的ではなく、「ギリギリまで販売させていただいて食品ロスの削減に努める」のが狙い。

みなとくの沖杉大地社長も「環境意識の高い方だけではなく、今まで食品ロスの実態をご存知ない方にもこのボックスを通じて知っていただきたい」と期待を寄せる。

ボックスは郵便局や駅、オフィス内など全国5か所に設置。各エリアでみなとくが物流を委託し、「現在のところ1週間1回の補充を考えている」。

販売商品は「キットカット」や「ネスカフェ」のボトルコーヒーやスティックコーヒーなどで、販売動向を見ながら変更していく。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。